3030:自分を正当化していこう。
お仕置き完了という事で狐さんの手を離してあげた珠ちゃん、何故か鬼さんの上から下りずに綺麗におすわり。
「お? おぉ……」
「いいなー」
降りないのかと思ったら、首と肩を上からふにふにふにふに揉まれてる。
珠ちゃん小っちゃいからコリをほぐす効果は薄そうだけど、そんなのどうでも良いくらいに癒されてるな。
私も背中とか揉んでもらいたいけど、【妖精】を踏むのは召喚獣的にセーフなんだろうか。
まぁマッサージっていうちゃんとした名目が有るなら大丈夫かな。
おっと、もみもみタイムも終わりか。
背中の上からするりと降りて、鬼のお姉さんが残念そうな声を上げてるな。
「ん? ……えーと、よくわかんないけど撫でれば良いのかな?」
一仕事終えた感を出す珠ちゃんが、こっちを見て「んにっ」と可愛い声を出してきた。
結局始めから終わりまで何も解ってないんだけど、とりあえずご要望にお応えして正面からくっついて耳の後ろ辺りをわしゃわしゃしてあげよう。
要望されてるのかも判ってないしお前も撫でたくなっただけだろって言われたら何も否定出来ない。
いや飼い主なんだから撫でまわしても特に文句を言われる筋合いは無いって事で、別にツッコまれても問題は無いんだけど。




