2967:恥ずかし回避をしておこう。
「まぁ私も痛いのは嫌だし」
うん、どうせすぐ死ぬ生き物だしペナルティも無いしで、しっかり直撃してくれないと逆に困る事になるからね。
いやそれを言ったらむしろちゃんと見てる方が避けようとする分そうなる可能性が高い気もするし、そこはあんまり関係無いか。
「よろしくね!」
「自分で頑張ってください」
「えー」
ふーって言いながらお腹に抱き着いて運んでもらおうとするんじゃありません。
今のはどう考えても自分もちゃんと前見て飛ぼうって流れだったでしょ。
はいはい、ぶーぶー言っても駄目ですよ。
むしろ年上のロシェさんがこっちを甘やかしてくれても良いんじゃないかと思うんだ。
いや恥ずかしいからやらないし、そもそも私そういうキャラじゃないけどさ。
というかそんな事したら、それを見たシルクに家の外でもずっと運ばれる事になりかねない。
「てかくっつき過ぎじゃないですかね」
「そう? このくらい普通じゃない?」
ん、これは私がおかしいのか?
ロシェさん、これは本気で言ってるっぽいし。
いや基準が人それぞれなだけで、別にどっちがおかしいとかではないのか。
単に私とロシェさんの常識にズレが有るだけなんだろう。
身内か他人かってだけで、くっつき具合ならお姉ちゃんやお母さんも大差無いしね。
いやまぁその前提の方の条件は割と重要な気もするけど、とりあえずそれは置いておこう。




