2955:特別な事じゃないと言われよう。
「まぁ万一そんな罠が有っても、頼んだのはこっちなんだから気にしなくて良いと思うよ」
「いや流石に気にしますよそれは」
流石に頼まれてやっただけで私関係無いしーってのは無責任じゃないかと思うんだ。
「というか元々危ない場所で使うんだから、事故なんてよくある事でしかないしね」
「いやなんで……ってそもそも外は大体危ないのか」
なんでわざわざ危ない場所で使うんだって思ったけど、街の外なんて逆に危なくない場所の方が少ないか。
現実の舗装された道路に比べたら、街を出た直後の草原ですらでこぼこの草だらけで危険極まりないよね。
「いや白雪ちゃん、納得してる所悪いけどこいつらはわざわざ危ない場所で遊ぶ連中だからね?」
「えっ」
「人聞きが悪いな。そういうスポーツなんだから仕方ないだろ」
「競技自体がそういうものだとしても、それを好きでやってるんだから別に仕方なくはなくない?」
「まぁ…… それはそうかもしれないけどさ」
なんかお兄さんが言い負かされてるんだけど、会話から察するにただの山道とかじゃなくて岩場とか倒木とかが満載のアスレチックみたいなところを走る感じの人達なのかな?
それなら確かに危ないし、慣れてても結構事故は起こりそうに思えちゃうな。
特に現実と違って無茶が出来ちゃう分、危険だから止めておこうってブレーキが弱くなってそうだしね。




