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2932:別方向の暴走を始めよう。
「あーそっかそっかー。ごめんねー、ちょっとテンション上がり過ぎちゃってて」
「いえ、まぁ楽しんでくれてるなら何よりではありますけど……」
冷たい反応とかつまらなそうにされるよりは良いんだけど、よく解らない暴走をされるのもそれはそれで反応に困るんだ。
よく解らない暴走する人が身近に多過ぎて、既に若干麻痺しそうになってるけど。
「いやもう本当にね、わかる?」
「はい?」
「マジでそのど真ん中にストライクでね、ほんとに、あの、もうちょっとこっちに」
「おいこらバカ野郎」
「あがっ」
……なんかヤバそうな雰囲気を出し始めたお姉さん、即座に後頭部を工具で殴られてるんだけど。
あれ死なない? 大丈夫? あ、大丈夫そうだ。
フレンドリーなお姉さんだと思ったら、なんかある意味では過去一でヤバい人の可能性が出てきたぞ。
まぁ無理矢理何かしようって雰囲気は無さそうだから、こっちが譲歩しなければ直接的な害は無さそうではあるけどさ。




