2918/3640
2918:必要性を指摘されよう。
「ってか通訳するのは良いんだけどさぁ」
「ありがとう!」
「最後まで聞いて?」
うーん、相変わらず押しが強い。
普通に良い人ではあるんだろうけど、あのジョージさんが苦手にしてそうなくらいだからなぁ。
「そもそも妖精さんって筋肉側じゃないっぽいから、この場で話す様な事ってあんまり無いんじゃない?」
言われてみれば確かに、お仕事の話ならともかくトレーニングとかのお話は私には難しいね。
「え、そんな事無いですよね?」
「いや有りますね…… 素直にすごいなーとは思いますけど」
「くっ……!」
わーすごーいって興味を持つ事は有っても、そこでおしまいなんですよ。
どうやって作ったのかとか自分もこうなりたいとかって方向には進まないんだ。
だからそのカチカチのお腹をアピールしても無駄だぞお姉さん。
それはもう初対面で触らせてもらったから十分なんだ。




