2913:むーって顔をしてみよう。
「まぁ気持ちは解らなくも無いわねぇ」
「……あー、どういう意味でですか?」
何やら不穏な雰囲気のエニュアンさんの呟きに、一応警戒しながら問いかける。
急に変な事をしてくるタイプの人じゃないとは思うけど、今のが前振りって可能性が無くは無い訳で。
「だって妖精さん、いちいち反応が良いんだもの」
「あー」
「わかる」
「ちょっかいの出しがいが有るよね」
「うっさいですよー」
周囲から口々に上がる同意の声に、今は威力の控えめな睨みつけを飛ばしておく。
現実でむすっとした顔で見回したりなんてしたら大変な事になっちゃうだろうけど、このサイズと手の加えられた顔ならセーフの範疇だからありがたい。
「そうですねー。私も」
「あんたは黙って飛んでなさい」
「やっぱり私の扱い、酷くないですか……?」
にこにこ笑顔で振り向いて乗ってこようとしたエクセルさん、即座にすぱーんとお尻を叩かれて前を向かされてる。
「うるさいわね。今はあんたに合わせて皆ゆっくり飛んであげてるんだから、あんたがやる事は一秒でも早く到着する事でしょ」
「それもそうなんですけど……」
あー、まぁ確かにそこを突かれると言い返しづらいよね。
別にこっちは全然急いでないんだから、エクセルさんのペースでのんびり飛んでくれても構わないんだけどね。




