2885:効果の程を訊いてみよう。
「そんじゃまぁ改めて……撃つ必要有るんすか?」
「有りますわ」
「そんな真顔で言われてもって感じなんすけど」
うん、当然じゃないですかと言わんばかりにキリッと言う事ではないね。
試しにって事なら二発……いや一発当たったんだからそれで良いでしょって話だし。
あ、そうだ。
「というかさっきのはどうだったの?」
色々と足りてない質問だけど、カトリーヌさんなら察せるだろうから多少雑でも大丈夫だよね。
「魔法ではないという事で、きちんとダメージは通っておりましたわ」
「やっぱりかー。……いや通りはしても別にダメージは無いんじゃない?」
魔法と違ってちゃんと感触は有ったって事なんだろうけど、影響なんてすべすべほっぺがふよんと揺れたくらいでしょ。
まぁ表面上はそう見えてないだけで、実は内部にダメージが通るタイプの打撃っていうケースが有るかもしれないけどさ。
「まーこんだけでっかけりゃ、直接ぶん殴ってもまず無理っすからねー」
「お前それ、比べてみるからどうぞって言われるやつだろ」
「……おめーが言わなきゃ言われなかったかも……いや最初からその予定も入ってたな多分」
苦笑気味のコメントに茶々を入れられて嫌そうな顔になるも、即座にカトリーヌさんがどういう人かを思い出して諦めるカナメさん。
実際その通りだと私も思う。




