2854:上から確認してみよう。
「そんなにか?」
「そんなにっす!」
「こりゃ体重差が無くてもやべーっすね」
「訊いといて何だけど揉むんじゃねぇバカども」
うん、服の上から確かめるっていう名目でお腹周りをむにむに触ってるね。
多分あの顔は本当に確かめてるだけなんだろうけどさ。
素直にすげーなーって感じの表情でゆっくり触ってるし。
というかリアンは……別に気にしてないというか、お好きにどうぞって感じの優しい顔してるな。
やっぱり【妖精】というか私が絡まない限りは見た目通りの性格なんだろう。
「お、ラキちゃん来たぞ。なんかむくれてるけど」
離れた所で元気に準備運動をしてたラキが、遊び相手を取るんじゃないと言わんばかりの顔でわさわさ走って来た。
普段と違って割と控えめな速度なのは、初対面の四人に気を遣ってるのかな?
「うおっ、と。流石にこのサイズはちょっとキツいぞ?」
そのままの勢いで飛びつかれて、受け止めはしたけど数歩よろけるアヤメさん。
リアンと比べても身長的にはまだまだ小さいとはいえ、クモの下半身まで含めたらそこまでの差は無さそうだしね。
……あと巨大なクモ部分の裏側を向けて飛びつかれるのは、慣れてない人にはちょっとどころじゃなくキツそうだよね。
まぁそれは今更だしラキがしょぼんとしちゃいそうだから言わないけど。




