2849:変に懐かれよう。
「ったく…… っと、あのバカ二号がミカで最後の熊がハルカ。全員呼び捨てで構わないよ」
「あぁ、こっちも呼び捨てで」
「ダメっす! 先輩と対等で喋ってる人を呼び捨てには出来ねーっすから!」
「……まぁこっちは別に何でも良いけどさ」
「暑苦しくて悪いね」
急にひょこっと出てきて元気に拒否する犬のお姉さん。
最初からずっとそんな感じだったけど、体育会系ってやつなのかな。
というか先輩と対等の人の言葉を思いっきり遮ってるのは良いんだろうか。
「カナメっす! よろしくお願いします!」
「あぁよろしく……いや近くないか?」
「そっすか? こんなもんすよね?」
いやうん、かなり近いというかもうほぼ密着状態だよね。
二十センチ近い差が有るっぽいし、ずっとその位置だとアヤメさんの首が心配になってくるよ。
「おい抜け駆けしてんなよワン公」
あ、猫のお姉さん《ミカさん》も復活してこっちに来た。
「犬じゃねぇっての!」
「しっぽ止めてから言えよ駄犬」
……言われてみれば、なんであんな全力でぶんぶん振られてるんだ。
プレイヤーなのに既にわんこのしっぽが体に馴染み過ぎてるのか。
「あ、私ミカっす。よろしくっす」
「あぁうん、それは良いんだけどあんたも近いな」
「すんません」
「離れはしないんだな……」
カナメさんに対抗でもしてるのか元々その距離感なのか、何故かアヤメさんを挟んで自分も密着するミカさん。
広いテーブルの上なのに、でっかい二人に挟まれてかなり窮屈そうになってるな。




