2844:アトラクションみたいな扱いをされよう。
あ、犬のお姉さんも実体化してきょろきょろしてる。
……なんでこっちに走って来るんだ。
確かに先客は居るけど、用が有るのは私じゃなくてカトリーヌさんでしょうに。
「わはは、でっけーっすね!」
「おっとと、あんまりはしゃぐと危ないですよ?」
勢いそのままに大ジャンプして、ちょっと浮いてる私に飛びついてきちゃったよ。
さっきからのテンションで解ってはいたけど、やたらと元気な人だなぁ。
【妖精】にタックルしたって重力に逆らってるから、バランスを崩しても倒れこんだりしないぞ。
同じサイズならともかくこの体格差だと、引きずり下ろす事も無理だしね。
「こら犬っころ、妖精さんに迷惑かけんじゃねぇよ」
「うす、すんませんっした!」
「大丈夫ですよー」
リーダーさんに注意されて素直に離れる犬のお姉さん。
こっちとしては急に飛びつかれて驚いたくらいだから何も問題は……
リアンがなんか不機嫌になってる気がする以外の問題は無いな、うん。
大丈夫だから後で乱入してお仕置きとかしない様にね?
「あと犬だけど犬じゃねぇっす!」
「うるせぇバカ犬、きゃんきゃん吠えんな」
……うーん、犬のお姉さんには悪いけど、確かに遊んで遊んでってテンションのわんこっぽいのは否定出来ないかもしれない。




