2834:無関係だと割り切ろう。
「……まぁいつもの事って雰囲気だったし、放っといても大丈夫かな」
何だったんだろう……って顔で見送りつつ呟くお姉ちゃん。
「ってか大丈夫じゃなくても私達の出る幕じゃないだろ」
「それもそっか」
うん、それは確かにその通りだね。
やり過ぎでツッコミとかお叱りとかの範疇を超えてるって判断されたとしたら、運営側が何かしらの対策を取って来るだろうし。
そもそも初対面でほぼ無関係ってくらいの相手だもんね。
……というか金鎚でぶん殴ってアウト判定にならないってのも凄いな。
それだけあの鬼の人が頑丈なのか、単に軽くコツンとやっちゃうだけなのか。
まぁそんなのは気にしてもしょうがないし忘れよう。
正直私の方が大概無茶ばっかりしてるって自覚は一応持ってるし。
いや一応同意は有るけどね?
「到着ー!」
うん、着いたね。
何でわざわざ元気に宣言してるのかは解らないけど。
アヤメさん、お姉ちゃんだしなって諦めの顔で放置せずにツッコもうよ。
多分私も似たような顔してるんだろうけどさ。
「お願い出来るかな?」
ん?
おお、みけちゃんがドアを念力で開けてあげてる。
お姉ちゃん、両手が仔猫でいっぱいだもんね。




