2823:手早く済ませよう。
おっといけない、いつまでも踏んでないでさっさと離れないと。
このままだとあったかいなーと無意識に足をにぎにぎしてしまうかもしれない。
というか既にやっててそのせいで余計に温かくなってるっぽい。
例によって蹴られてる側はずっと居てくれて良いよってくらいの感覚みたいだけど、そもそも蹴った理由の大元が仕事をしようねって事なんだしそうはいかないだろうからね。
あとやや上を向いてくれてるとはいえ、人のおでこに立ってるって事で視界が斜めになってて違和感が凄い。
最初よりは慣れた方ではあるけど、もうちょっとカトリーヌさんみたいに普段からくるくる回ってみた方が良いのかな。
「ほっ、と。もう動いて大丈夫ですよー」
普通に離れても良いんだけど、【浮遊】で位置を調整してジャンプをする感じで踏み切ってみた。
おまけのサービス的な感じでやったけど、遠慮してた割にノリノリじゃんとか言われたら何も言えない。
おお、また木箱の陰に引っ込んでるし恥ずかしそうではあるものの、にっこにこだな店長さん。
「羨ましい限りですわ」
「やらないから大人しくしてようね」
だから人の足下に潜り込んでくるんじゃないよカトリーヌさん。
まぁ普段からすぐ後ろかその下の方が定位置みたいになってはいるけどさ。
あと召喚獣のみんなも良いなーって顔しないの。
というか君達は普段から割と自由にくっついてきてるでしょ。




