2811:ギリギリで回避しよう。
えーと、エニュアンさんとエクセルさんは一緒に行って、シルクはぴーちゃんと一緒にお留守番かな?
ねこちゃんチームは……なんかみけちゃんが「任せてください」みたいな顔してるから、そのまま周りの人達に可愛さを振りまいててくれるんだろう。
みんな小っちゃいのに賢いから保護者が見てる必要が有るのかって疑問は置いておこう。
というか保護者役ならお姉……アヤメさん達が居るから大丈夫そうだし。
まぁ無理に連れて行く必要は無いというか、むしろあんまり人数が多いと店長さんが恥ずかしがっちゃうかもしれないから、のんびりしていてもらおう。
「それじゃ、お邪魔しまーす」
「律儀だねー」
「いや客が入る場所じゃないんで一応」
入りますよーと声をかけてカウンターの奥に向かったらなんか褒められた。
お店の人に行ってやってと言われて行くんだから、別に要らないんじゃってのは解るけど。
とりあえず厨房の入り口へ……
「おわっ、とと」
「だからあんた、危ないからもうちょっとしっかり避けときなって」
「ごめんなさい」
影の薄い方の店員さんが思った以上に至近距離に出現してちょっと慌てちゃったよ。
いや別に出てきた訳じゃなくて、ずっとそこに居たんだろうけどさ。
私はぴーちゃんと違ってぶつかると普通に怪我しちゃうだろうから、申し訳無いけどもう少し目立つとかしててほしい。
いや多分出来るならやってるだろうから、そんなのは無茶振りなんだろうけどさ。




