2810:お説教から逃げよう。
「って訳で、妖精さんだけでも会ってやってくれると助かるんだよね」
「はーい」
例によってここには何人も【妖精】が居るんだけどとツッコみたい気持ちを抑えて返事をしておこう。
お姉ちゃん達や召喚獣は来なくても良いよって意味に解釈出来なくも無いけど、そうじゃない事は解ってるしね。
まぁどちらかというと、私よりエクセルさんとエニュアンさんが会った方が良いんじゃないかと思わなくも無いけど。
元々面識が有るんだったらお話もしやすいだろうしね。
いや別に私一人じゃないとダメって訳じゃないというか、待ってる意味も無いから普通に全員行くみたいだけど。
……ラキが私も行きたーいみたいな顔してるけど、それリアンから逃げたいだけじゃない?
というか未だに捕まったままだったのか。
「よーし、おねーさんが連れて行ってあげよう」
ロシェさんに助けてもらえると思ったラキちゃん、リアンとセットで抱っこされてしょんぼり顔に。
感情が解り易すぎてリアンがちょっと笑っちゃってるから、結果オーライって事で元気出していこう。
……あ、許されたら許されたで今度は可愛がられて大変なんだね。
まぁ嫌って訳じゃないだろうからそこは諦めよう。




