2724:きっちり確認しておこう。
「ありがとうございまーす」
ドアを開けてくれた職員さんにお礼を言いつつ中庭へ。
そういえばエクセルさんって、【妖精】用のドアは通れるんだろうか。
まぁシルクが通れるんだからサイズ的には問題無いか。
「それじゃ早速始めましょうか」
「そうね。ところでミシェル、暇になるだろうからあっちで遊んでて良いのよ?」
「ほえいはどうしますか? はい、構いませんよ」
好きにしてろと言われたので、近くで見守る事にした模様。
みけちゃんもお仕事モードのおすまし顔で控えてるけど、特にやる事が無いのは解ってるでしょうに。
いや別に居てくれて問題無いというか、ふわふわで可愛いんだからむしろ近くに居てくれた方が嬉しいんだけどさ。
「一応確認しておきますけど、簡単に取れるスキルは一通り取っておくって事で良いですか?」
「そうね、覚えてなくて困る事は有っても覚えていて困る事は無いでしょうし」
「はい。教えて頂けるのでしたら、ぜひともお願いさせてもらいたいですね」
うん、要らなかったらスキルを外してしまえば良いだけだもんね。
……まぁ【妖精魔法】にはそれじゃ済まないのも混ざってるんだけど。
知らない内に鱗粉ばら撒いてたり、舌になんか変な穴が開いてたり。
しかもそっちは種族スキルだから外せないし、放っといても勝手にレベルが上がって嫌でも覚える事になっちゃうからなぁ。




