2685:硬度のチェックをしておこう。
でも弱いのと弱々しいのって微妙に違うというか、実際に弱かったとしてもあの見た目で弱々しいって言われる事は無さそうだよね。
まぁそんな事はどうでも良いので置いといて。
「とはいえ【妖精】本来の魔力が必要になる場面なんて無いですし、十分過ぎるくらいだとは思いますけどね」
「それもそうね。……一応聞くけど、ちゃんと飛べるんでしょうね?」
「【浮遊】は持っているので大丈夫だとは思いますが…… あ、問題無さそうですね」
言われて試してみた結果、ちゃんと宙に浮けてほっとした顔をするエクセルさん。
まぁ一応って言ったら悪いけど【妖精】なんだし、その辺は心配要らないんじゃないかな。
というか飛べなかったら何の為に翅が付いてるんだって話だし。
いや別に使わなくても飛べるんだけど。
「もうちょっと上に」
「はい?」
ん、どうしたんだろう。
「ふなっ」
……なんで人の足の裏を指で突いてるんだ。
というかエクセルさん、なんか鳴き声が多彩だな。
「おー、本当に全然違うわねぇ」
「急につっつかないでください…… あ、本当ですね。これは少し嬉しいです」
文句を言いつつ自分でも触ってみて、なぜか喜ぶエクセルさん。
現実だと結構カチカチになっちゃってて、少し気になってたのかな?
まぁあのサイズで足の裏がぷにぷにお肌だったりしたら、普通に歩いてるだけで怪我しちゃいそうだから仕方ないのかもしれないけど。




