2555:誘導してもらおう。
「もー、ほんとお姉は……」
あ、この人達も姉妹でゲームやってるんだ。
いやあだ名とかご近所さんとかかもしれないけど。
「もう少し落ち着きを持った方が良いな」
「誰のせいさ!」
うん、好きで騒いでる訳じゃないね。
お姉ちゃんに振り回される大変さはよく分かるよ。
「おっと、そんな事よりこんにちはだね」
「どうもー」
やってる場合じゃないなと笑顔で挨拶してくる妹さんに、こっちも笑顔でぶんぶん手を振っておこう。
「まぁこっち通ると良いよーってだけだから、わざわざ挨拶する程の事でもないんだけどね」
「混んでるのはあの辺だけ」
「あ、そうなんですね。ありがとうございます」
私達の小さい視点からだと判りづらいけど、どうやら丁度密度の高い場所に来てしまっただけらしい。
まぁ広場全体にあれだけぎっしり集まってるとしたら、一体どれだけの人数が必要なんだって話だもんね。
公式の大型イベントか何かでプレイヤーが集まって来たりすればそんな感じになるかもしれないけど、別にそういう話は聞いてないし。
……私の場合は単に知らなかっただけってケースが有りそうだけど、カトリーヌさんも知らないんだったら大丈夫だよね。
というかゲーム内にメッセージ機能が有るんだから、イベントが有るならそっちに通知が来るのかな。
このゲームでそんなイベントが開催されるのかは知らないんだけど。




