2519:地獄への道を進もう。
「善意で舗装されている……」
なんか遠回しに地獄だって嘆いてる。
でも多分もう逃げられないから、諦めて頑張ってもらおう。
「【妖精】の召喚獣からの呼び出し」が発動しちゃったら、隠れてたとしても周りの隠密さん達に連行されちゃうだろうしね。
というか呼ばなくてもリアンが「居ないんですね……」って残念そうな顔するだけで捕まりそう。
「……お昼寝出来ないってところ以外は快適だから諦めよう」
「ま、望んで得られる状況じゃねぇからな」
……この世界の人達、【妖精】と一緒に居るだけで喜ぶもんなぁ。
役場の職員さん達や隠密さん達の場合、下手に必要も無いのに私にお願いとかしてたら同僚にずるいぞって睨まれそうで余計に絡めないんだろうな。
「つーかそもそも昼寝してんじゃねぇって話なんだがな」
「それはそう」
……自分で言うのか。
あんまり堂々としてると、また隠してるおやつ没収されちゃうよ。
「よし、諦めた。せんせーよろしくおねがいしまーすゎっ」
サフィさんが子供みたいな挨拶した瞬間に、またもふっと抱き着かれるというかお腹に押し付けられてる。
可愛がってばっかりだと鍛えられないぞー。




