2516:同じ基準にしてもらおう。
ん?
なんかこっち見てるけどどうしたんだろう。
「それはそうととても気持ち良い」
「……そうですか」
リアンの太ももレビューは要らないんで訓練してください。
「でも流石にご主人様には負ける」
私のも要らないから。
リアンも横で当然ですみたいな顔して頷かない。
ツッコんだら負けだと判断してスルーさせてもらうぞ。
どうでも良いけどなんでご主人様呼びなんだろうか。
まぁ話の流れから考えると単に「リアンの」って事で言ってるんだろうけど、自分が【妖精】なもんだから流れでうちの子になろうとしてる可能性がゼロじゃないってのが怖い。
いや、そうだとしてもダメですよで終わる話ではあるけどさ。
「あ、ごめん。もう下ろして大丈夫」
そういえばリアン、律儀に良いよって言われるまでずっと片足立ちだったのか。
全くそうとは思えないくらいの安定感だったけど。
「差があり過ぎて訓練にならなそうだから、出来たら力の基準を合わせてほしい」
あ、サイズ相当の出力にって手加減のお願いが入った。
確かに打撃ならともかく、なんか組んだり投げたりの流れっぽいしあそこまで動かないと何をやっても無駄っぽいもんなぁ。
関節技が完全に極まった状態で始めてもらったとしても、全く気にせずに普通に動きそう……というか動けるだろうし。
「……せんせー」
「先生じゃないですけどどうしました?」
「もうこっちに合わせた上でこれなんですけどって困ってまーす」
「……頑張ってください」
「無理ぃ……」
いつものスケール違いでの馬力の差かと思ってたら、どうやらリアンちゃんは素の状態でも同じサイズの人間を潰せるパワーの持ち主だったらしい。
そりゃラキも抱っこから逃げられないはずだよ。
絶望感溢れる情報に再度サフィさんがやだやだやりたくなーいとリアンにしがみついて、あらあらと困り気味の微笑みでなでなでされてる。
こらこら、修道服越しに脚に抱き着いてすりすりするんじゃありません。
あんまりやってるとまた潰されちゃうぞ。




