2509:天国から地獄に移ろう。
さて、結構小さくなったしそろそろラキの出番かな。
と思った瞬間に、地面からぴょーんとジャンプして私の脚にすたっと着地。
ほぼ真下から高さを正確に合わせたジャンプをする事で、私への衝撃をほぼゼロにしてきたな。
流石はラキちゃん、変な所で実力を発揮してくる。
「おいすー」
私の脚の上にぐでーんと伸びたまま、ラキに向かって気の抜けた挨拶をするサフィさん。
「ってぉわぁー」
……元気過ぎるお返事と共に突撃して絡んでいってる。
テンションに差があり過ぎる二人だな。
あ、ラキが続けて良いよーって手を振ってる。
楽しそうだなーって眺めてないで、ゆっくり調整していくか。
「んー……もうちょっと? あ、はいはいオッケーね」
ラキの反応を確認しつつじわじわと小さくしていって、ストップの指示が出た所で調整終了。
どうでも良いけどなんでトラックの後ろで誘導してる人みたいな動きだったんだろう。
「ここに住みたい」
「現実逃避してもしょうがないですよ」
人の脚にぺっとりくっついてないで、諦めてあっちで待ち構えてる優しそうな顔したお姉さんの所に行きましょうね。
優しいのは顔だけの可能性が高いけど。
「いやこれは本心」
「いやラキ、わかる……って顔しなくて良いから」
何を真面目な顔して頷いてるんだ。
解らなくて良いんだよそんな事は。
……むしろラキ達の方がよっぽど思ってそうな事か。
「ぬあー。 ……いやちょっと待っ」
……行くよーって笑顔のラキにうつ伏せのまま両足を担がれて引きずられたサフィさん、その後の展開を察してストップをかけたけど聞いてもらえなかった。
いくら怪我しないとはいえ、流石に両足を掴まれて長距離ジャンプは怖いんじゃないかなぁ。
小さくなってもまだまだラキの方が小さいせいで、お尻の上に乗せてもらえてる訳でもないし。




