2486:ふざけて抵抗してみよう。
「あら?」
ん?
テーブルに着いたカトリーヌさんが何やら首を傾げてるけど、どうしたんだろう。
微妙に離れてるし向こう向いてるからよく見えないけど、何かあったのかな?
……あー、なんか【妖精吐息】使ってるっぽいし、私の魔法の効果で何かおかしな事でも起きてたみたいだね。
流石に同じスケールで押し潰されるほどの重量じゃないだろうけど、ギャグマンガ的な誇張表現でもされたりしたのかな。
「それでは……どうされました?」
「ふはははー、これなら手出しできまい」
……スルッとカトリーヌさんの背後に回ったと思ったら、【妖精】質を取り始めたぞ、あのねこさん。
それ多分、実験をやり過ごせたとしても後でめっちゃ怒られるやつだと思うんだけど。
「いけませんよ、サフィ様」
「のわぅっとと」
あ、後ろからしがみ付いてたのを【追放】で正面に飛ばされて、着地前に背中をトンっと押されてる。
別に自分が【跳躍】で抜けても良かったんだろうけど、わざわざ近くに出現させて押してるあたり、カトリーヌさん側もじゃれあいを楽しんでるっぽいな。
「おーい、下手に遊んでっと不味いんじゃねぇか?」
「……うげー」
あ、カトリーヌさんと仲良く遊んでるのを隠密さん達が三人揃ってじーっと見つめてる。
あれはお前だけずるいぞって顔なんだろうな。
「たすけて」
「こればかりは私には荷が重いですわねぇ」
サフィさんの嫌そうな顔を振り切って、笑顔ですいーっと離脱してくるカトリーヌさん。
まぁ実際どうしようもないから、頑張ってくださいとしか言えないしね。
というか【妖精】に助けてもらったら余計に悪化するだけじゃない?
今だけ凌いでもどうにもならないんだから、素直に諦めて一度綺麗に清算してしまおうよ。




