2480:猫っぽさを前に出そう。
「それじゃ、こっちで伏せてもらって良いですか?」
「うーい」
ライサさんが離れたのをしっかり確認してから、盾にしてたジョージさんの後ろから出てくるサフィさん。
……普通に伏せてくれたら良いんだけど、なんでそんな背伸びするねこちゃんみたいなポーズなんだ。
まぁ別にそれでも問題は無いし、なんか似合ってて可愛らしいから構わないけどさ。
「このせくしーさの前には手も足もでまい……」
「いや、それは大丈夫ですけど」
「がーん」
確かにポーズ自体は色っぽいかもしれないけど、サフィさんはそういう方向性じゃないと思うんだ。
どっちの方向性でも似合わなそうな私が言うのも何だけど。
……猛獣的な方向性なら似合うかもしれないけど、それは忘れておこう。
別にそんなポーズ取るまでも無いし。
「ほれ、アホに付き合ってないでさっさとやっちまえ」
「はーい」
「否定してほしかった」
うん、言いたい事は解るけどジョージさんの口が悪いのは今に始まった事じゃないからね。
アホだって事に同意した訳じゃなくて、サフィさんの事を指してる単語だって解釈してスルーしただけだから。
……あんまり変わらないか?
まぁそう思ってる訳じゃない事は解ってるだろうし、気にしないでおこう。
変な人だとは思ってるけど。




