2457:役割を交代しよう。
「はいはい解散解散。みけちゃん回収よろしくー」
ただでさえヤバい人をもっとヤバくしなくて良いからさ。
いや、ちょっと教えを受けたからってどうなるものでもないとは思うけど。
「あ、せっかくですのでみけ様もよろしくお願いします」
「ちゃっかりしてるなぁ……」
リアンを回収して頭に乗せたみけちゃん、若干困惑しつつも台に乗って差し出されたモニカさんの頭をなでなで。
まぁ別に減るもんじゃなし、確かにせっかくすぐ近くに居るんだったら構ってほしいのも解るから良いけどね。
満足して箱と板を片付けたモニカさん、こっちに一礼してからエリちゃんの方に戻って……
「羨ましいので代わる様に」
「理不尽な上司が来た」
シルクと一緒にお掃除というポジションを奪いに行った。
モニカさん、エリちゃんと違ってプロなんだからわざわざ教わる必要は無いでしょうに。
「その目はあれだね。自分もシルクちゃんと居たいから、私も挨拶に行って時間を稼いでこいって事だね」
「当然です」
当然なのか……
まぁ確かに、用事が終わったらシルクはこっちに戻って来ちゃうから、一緒に居たいなら私を足止めする必要が有るだろうけどね。
「ほいほいみけちゃん、台が無いからちょっと失礼させてもらうねー」
寄って来たエリちゃんがスッとみけちゃんの左右から手を入れて、前脚の下を持ってぷらーんとぶら下げてる。
みけちゃん、ぶら下げられた時は丸まらずにまっすぐになるタイプなんだな。




