2414:隙を見ては絡んでいこう。
「さて、別れる前に一つやる事が有りますね」
「はい?」
それじゃ行こっかーと家から出たところで、なんかロシェさんが言いだした。
何故ちょっと丁寧なのか。
「よーしよしよし、ありがとうねー」
「……いや、まぁ良いですけど……」
しゅぱっとシルクに飛びついて、ラキやクリスも巻き込んで撫で回し始めた。
あ、みけちゃんにもこっちおいでーって手招きしてる。
なんというか、突然可愛がりたさが爆発しちゃったのかな。
他の子は大丈夫だろうけど、クリスが怖がらない様に気をつけてあげてほしいところだ。
「白雪さん」
「ん? あ、良いよー。遠慮せずにおいでー」
ごしゅじんさまがうちの子に釣られてフリーになってしまったゆばちゃんは、代わりにこっちで可愛がっておこう。
……ところでゆばちゃん、カトリーヌさんが触ってる時より私の時の方が緊張してる気がするんだけど、気のせいだろうか。
もしかしてさっきシルクとやり取りしてた時に、何か変な話を吹き込まれたりしてないよね?
あの人は怒らせたら怖いから気をつける様にとか、そういう感じの事をさ。
いや、それに関しては変な話というか実際に私が悪いから、何も文句は言えないんだけど。




