2387:任務を知らされよう。
「冗談だよー」
あ、一応考えてはいたのか。
喚んでから思いついただけかもしれないけど、まぁそこはどっちでも良い。
「しまちゃんにはー、お礼を担当してもらいたいなーって」
「お礼?」
何のかなと訊きつつ横を見てみると、首を傾げるでっかいシマリスの姿が。
……これは「なにのー?」とかって感じの可愛らしい雰囲気じゃなくて、「もう少し具体的に言ってくれないと困ります」な困り顔っぽいな。
見た目は前者の可愛らしさなんだけど。
「ほら、お世話してもらってるけどちっちゃくないからー」
「うん……? あぁ、モニカさんの事か」
確かにめーちゃんは普通の人以上にでっかいから、モニカさんのストライクゾーンには居ない気はするね。
モニカさん相手だとむしろ入ってない方が平和な気もしてしまうけど。
「そこでちっちゃくてかわいい、しまちゃんの出番っていうわけだよー」
「……頑張ってね!」
「えっ?」て顔してるけど、それがお仕事ならしょうがない。
とりあえず近づいて肩をぽふっと叩き、激励しておくとしよう。
まけずにがんばるんだよ。




