2356:大きな存在に気付こう。
……まぁ気にしてもしょうがないし、本人も気にするなって言ってたんだからスルーさせてもらうとしよう。
特に誰かに迷惑がかかってる訳でもないというか、近くのベンチに座ってる人はむしろがんばれーって温かい笑顔で見送ってるくらいだし。
お人形さんみたいな可愛い見た目の小さい子がとてとて走り回ってるのは、まぁ和むものだよね。
小っちゃい子にありがちな高い声での大騒ぎが加わると別かもしれないけど、ノーラちゃんはただ黙々と走ってるだけっぽいし問題無いだろう。
というか近くにだけ注意してて気付かなかったけど、なんか家の辺りにでっかいのが見えてるな。
「めーちゃん、出てる間にログインしてきたんだね」
「その様ですわね。ご挨拶に向かいましょうか」
「どっちにしろ目的地は同じだけどね」
元々家に帰ってるところだし。
というかこっちから見えてるって事はめーちゃんからも見えてるんだから、挨拶だけなら先にここからする事も出来るだろうけどね。
ここでこうして話してるのも、めーちゃんなら聞こえてるかもしれないもんなぁ。
なんせひたすら感覚強化系スキルを鍛えてそうな生活してるしさ。




