2324:邪魔にならない様に配慮しよう。
「それはさておき……」
「ん? あぁ、そうだね」
いつまでも研究所の近くでのんびりしてないで、さっさと出発しないとね。
ここにお客さんが来る事なんてそうそう無いだろうけど、だからって入り口を塞いでて良いって事にはならないし。
ただ一つ気になるのは、のんびりが延長した原因の人に言われるのはどうなんだって事だな。
いや、別に良いんだけどさ。
それにしても、なんだかこの辺りも少しずつ人が増えてきた気がするなぁ。
単に偶然なのかもしれないけど、最初に来た時に比べると通行人を見る機会が多くなってるし。
プレイヤーなのかNPCなのか、遠くから見ただけじゃあんまり判らないんだけどね。
まぁその辺は別に、関わる訳じゃないならどっちでも良いか。
というか関わるとしてもあんまり気にしてない気もするな。
このゲームのNPCの人達は大昔のゲームと違って普通に会話出来るし、特に区別する理由も必要も無いし。
どうせプレイヤーが相手でも現実側の事をどうこう言うのはマナー違反な以上、プレイヤーだとしてもそうなんですねで終わりだしね。
……まぁ私のやらかしてる事を考えたら、全く必要無いとは言えないんだけど。
特に復活出来ない人に対して事故を起こしたりしたら洒落にならないから、そこだけは本当に気をつけないとだよ。
流石にそうそう暴走しない限りは、手遅れになってから知るなんて事は無いと思いたいけどね。
人によってはゲームがまともに続けられないくらいショックを受ける可能性だってあるんだし。
いや、まぁそういう人が私みたいに流されて色々やっちゃうかは疑問だけど。




