2292:珍しく自己主張しよう。
「それじゃ、ぴーちゃんをよろしくお願いします」
「はぁい。きちんとお届けするから安心してねぇ」
お互いに一応って感じの再確認というか挨拶を。
単に失礼しますだけじゃ味気なかったというか、預けてる以上言っておくべきかなってね。
……ん?
「うふふ。心配しなくてもお任せするから、そんなに圧をかけてこなくて大丈夫よぉ?」
……急にジルさんが現れるから何かと思ったら、自分がぴーちゃんを連れて行くぞって主張しに来たのか。
お使い的な事なら双子さん達の方が向いてそうだけど、護衛というか送っていくだけなら別に喋らなくても大丈夫だもんね。
いや、まぁ普通のお買い物とかでも黙ったままでそつなくこなしそうではあるけど。
「ふむ」
「また何か変な思い付きですか」
「変なとは失礼な。まぁ否定はせんがな」
「してくださいよ」
我ながら無礼な発言ではあるけど、本人も認めてるからセーフだろう。
というか違ったとしても、そういったある程度雑なコミュニケーションを望んでる人なんだけど。
「ジル、本人の許可が有れば触っても良いぞ」
「突然に、こちらに矛先飛んできた」
横でボール状態になろうと羽をもぞもぞしまってた天使さん、急な振りにも平然と応じてるな。
ジルさんの視線でも感じ取って予期してたんだろうか。
「良いですよ。外側でしたら無害ですからぉぅ」
「変な声出たねぇ」
「うるさいよ」
言い終わると同時に羽毛ボールの外側にもふりと貼り付かれてうろたえる天使さんと、それをすかさずいじっていく保護者さん。
というかジルさん、許可を得たからって全く遠慮が無いな。
どれだけ気になってたんだ。




