2288:収穫しよう。
「まぁ別にやる事自体は大したことないし、別に良いんですけどね……」
むしろ普段みたいに踏めとか蹴れとか言われるより、よっぽどハードルが低いよね。
こうやって後ろから抱き着くというか腰の辺りに手を回して、えいって引っこ抜くだけの事だし。
「ほいっ、と」
「ズボッといったねぇ」
「もう少し、ゆっくり引いても、良かったのでは」
……うん、それは確かにそうかもしれない。
まぁ地面や床と違ってみけちゃんの背中はふかふかなので、痛くはないだろうからセーフセーフ。
カトリーヌさんだと痛くてもセーフというかそっちの方が喜びそうだけど、そういうポイントは無視で良いだろう。
「私としましては、足首を掴んでもっと雑に扱っていただいても良かったのですが」
「それ飛んでないと引っこ抜いた後床にビターンってならない?」
「望むところですわ」
「だろうね」
【妖精】なんだし【浮遊】をちゃんと使ってれば落ちないんだけど、なんせカトリーヌさんだからね。
まぁ落ちるほど勢いよくえいやーってやらずに、ゆっくりタオルから頭が出るくらいまで引っ張れば問題ないんだけど。
でももっと雑にって事はそういう事だよね。
「というか妖精さんって、見た目に反して意外とパワータイプだよね」
……失敬なと言いたいところだけど、割と事実だから何とも言えない。
いや、見た目に反してってところは違うんだけどね。
【妖精】だから普通の人から見れば小さいけど、本来はむしろ見たまんまって感じだよ。




