2281:もふりと覆おう。
さて、それじゃやる事もやったし離れるとしよう。
今更だし本人は平気そうだけど、寝転んだりしてる訳でもないのに頭を完全に固定してるのは疲れるだろうしね。
というかアリア様、ここまで微動だにしないのは流石に凄いな。
無駄にテンション高いのに。
「十分に離れたので動いてもらって大丈夫ですよ」
「うむ、満足だ」
こっちの居場所なんて大体把握してるとは思うけど、一応申告はしておこう。
無駄だとしてもやっておいて損は無い事だし。
「ところでぴーちゃんは何をやってるの」
「ぴっ」
「いや楽しそうで何よりだけどさ」
「うむ」
私が離れてる間にアリア様の頭の上でもそもそ動いて、羽を広げて帽子みたいに一人で占領してる。
よく解らないけど、なんか上の子も下の人も満足げだから気にしないでおこう。
あ、そうだ。
「む、助かる」
「ぴやぁー……」
体を固定してて多少の疲れは有るだろうし、上に乗ってるぴーちゃんごと【妖精吐息】で癒しておこう。
いや、まぁ疲れたとしても自業自得ではあるんだけど。




