2279:温められるのは遠慮しておこう。
というかここってジェイさんの中だから、室温もジェイさん次第なところは有るんだけどね。
テンションが上がりすぎると体温も上がって蒸し暑くなったりしてたし。
まぁ中にディーさん以外の人が居る事も増えたからなのか、実は最初にやらかしてたのがわざとだったのか、楽しんでてもそういう暴走は起きなくなったみたいだけど。
ん?
「いや、それはちょっと暑いかな……?」
「ぴゃい」
そっと自分の羽をおふとんみたいに乗せてこられると、アリア様の体温が逃げて行かなくて蒸し【妖精】になってしまうよ。
仕様の関係で汚くない筈では有るんだけど、王女様の頭を汗で汚しちゃうのはちょっとどうかと。
いや、王女様とか関係無く自分の汗をなすりつけたいとは思わないけど。
「発毛や育毛に良いかもしれないぞ」
「いやいきなり何を言ってるんですか」
いつも通りに人の考えを読んだ挙句に斜め上のコメントを投げてこないでくれませんかね。
まぁ【妖精】から出るものだから何かおかしな事が起きてもおかしくはないんだけどさ。
アリア様、そういうの全く必要無いでしょ。
いや、発毛はともかく綺麗にするって方向なら無くは無いのか?
……まぁ有ったとしても望まれても困るし、気にしないでおこう。
本当に劇的な効果が有ったりしたら、そこらじゅうの人の頭にくっつかされる羽目になりそうだし。




