2272:控えめな反撃をされよう。
「ぴぇっ!?」
あ、ジェイさんの顔にぴーちゃんの足がぬるっと埋まって捕獲された。
反撃してこないからって警戒を忘れちゃいけないよという戒めかな?
いや、多分からかってるだけだろうけど。
「あんまりいじめないであげてくださいね?」
「今のは私がいじめられてたのよー?」
「まぁそれはそうなんですけど」
「ぴぅ」
そんなーって顔されても、ツッコミみたいなものとはいえ一方的に蹴ってたのは事実だからなぁ。
いじめられてたかどうかは疑問が残るというか、ぴーちゃん一人でいじめられる様な人じゃないでしょとは思うけど。
お、すぐに解放してもらえたな。
「ぴゃ……」
「はいはい、怖かったねー……ってなんでジェイさんまで」
「うふふ。仲良くしましょう?」
くっついてきたぴーちゃんを撫でてあげてたら、なぜかジェイさんまで一緒にくっついてきた。
散々蹴らせた後だから邪険にしづらいけど、まさかそれが狙いで大人しくしてたんだろうか。
いや、多分関係無いとは思うけど。
ただジェイさん、隣のぴーちゃんが凄い複雑そうな顔してるよ。
複雑そうというか、はっきり言うと嫌そうな顔を。




