2271:レンタル期間を確認しよう。
あ、そういえば肝心な事を訊いてなかった。
「ところで少しの間ってどれくらいになります?」
召喚獣はログアウトすると送還されちゃうから日を跨がないのは確実だけど、今からここを出るまでってほど短い訳でもないだろうし。
「うーん、正確には判らないわねぇ」
訊いといて何だけど当たり前か。
まぁどれくらいって訊いたし別に正確な答えを求めた訳ではないんだけど。
「だから、終わり次第誰かに送らせるわねぇ?」
「あ、迎えに来なくて良いんですね」
「うふふ。こっちがお願いして残ってもらうんだから、迷惑はかけられないわ」
「ぴっ!」
「あぁん、酷いわぁ。まぁ反論出来ないのだけど」
……ぴーちゃん、何を今更言ってるんだとか迷惑ばっかりかけてるだろみたいな顔してげしげし蹴らないであげようね。
一応その人も偉い人だし、今回はちゃんと正直にお願いしてくれてるからね。
まぁ蹴られてる側は全然被害が無いというか、むしろ小さい生き物がじゃれてきて嬉しいだけって感じだけど。
というか飼い主は止めろよって話か。
まぁもう手遅れだからそこには気付かないフリをしておこう。
どうせそれもバレてるだろうけど。




