2258:撫でられに便乗しよう。
あ、手の上から顔に向かって跳びつ……こうとして念力で阻止されてる。
するっと軌道を変えられて頭の上にぽとんと着地し、えーいいじゃーんって感じでぽふぽふと抗議の撫で攻撃。
……ラキちゃん下から見るとただの蜘蛛だし、苦手な人には普通にホラーだと思うからしょうがないんじゃないかな。
まぁみけちゃんは別に苦手とかじゃなくて、単に顔にしがみつかれるのを避けただけだろうけど。
というかラキはわざわざアリア様の上から、みけちゃんを褒めてあげる為に降りて走って来たのか。
……皆で真面目なお話してるから暇になっちゃったのかな?
でもなんでさっきは捕獲されてたんだろう。
あ、私が撫でる流れになってる状態で先に飛び込んだら、みけちゃんに微妙な反応されるかもしれないって事かな。
嬉しいけど今はお呼びじゃないんです……みたいな顔されたら、お互いにしょんぼりする羽目になるし。
いや、みけちゃんならもし思ったとしてもそこまで露骨には出さないだろうけどさ。
「ん? あぁ、はいはい」
ぼーっと考えてたらラキにじーっと見られてた。
みけちゃんの頭の上にぺたっと伏せてるし、まとめて撫でろって事なんだろう。
よしよし、普通に遊んでただけな気もするけどまぁそれもお仕事の内って事でえらいぞー。
元気なのは良い事だからね、うん。




