2255:褒めを任されよう。
しかしまぁ、えらく思い切った反撃に出たなぁ。
あれだけやってもまともなダメージなんて与えられないって判断したからなんだろうけどさ。
「えいっ」
……実際みけちゃんが攻撃を止めたら、伸びてたゴムみたいに元の形に戻ってるし。
あんまり勢いよく戻って来るもんだから、ちょっと近づいてたぴーちゃんがびっくりしてバックステップでまた距離を取ってる。
「みけちゃんも凄いのねぇ。よしよしってしてあげたいけど、守りは固いわねぇ」
「というかそうやって近づこうとして伸ばされてるんだから、少しは反省してくださいよ」
残念そうなジェイさんだけど、諦めて大人しくしててくれないと困るんだよ。
まぁ話はあっちで進めてくれてるから、こっちでわちゃわちゃしてても大丈夫なんだけどさ。
みけちゃんに巻き付いてるクリスのテンションが、怖がり過ぎて逆におかしな事になってるっぽいんだよ。
というか地味にみけちゃんが絞められてて、たまに布の上からクリスにぽふぽふ合図送ってるんだよ。
「そういう訳だから、よろしくねー?」
「いや、よろしくって言われても…… まぁ撫ではしますけど」
頑張ってるみけちゃん達を可愛がるのはまぁ良いんだけど、代わりに私が撫でてジェイさんに何の得が有るというのか。
いやまぁうん、私達や召喚獣が仲良くしてる光景を見たがる人は割と居るっぽいけどさ。
あっちからチラチラこっち見てるアリア様とか。




