2217:こわがりさんの心配をしよう。
まぁそんな想像は置いといて、一瞬現れて消えていった双子さんも気にしないでおくとして。
なんか一瞬の間にぴーちゃんを可愛がりつつアリア様に挨拶してたな。
唐突過ぎてぴーちゃんがちょっと困惑気味になってるじゃないの。
「ところで白雪よ」
「はい?」
「クリスは大丈夫か?」
「クリスですか? ……あー、どうでしょう」
言われてみれば、怖がりなクリスがジェイさん相手にどういう反応するかを考えてなかったな。
他の子でも逃げ腰になる相手だし、お留守番してもらってた方が良かったのかもしれない。
まぁ今になって言っても遅いというか、当のジェイさんが研究所の前で手を振ってるんだけど。
とはいえ本当に無理そうなら、警備の人達の所とかでシルクかみけちゃんあたりと一緒に待っててもらうのも有りかな。
「というかみけちゃんは…… あ、うん」
みけちゃんも初めてなんだからって思ったけど、ちょっと怖いけど頑張りますって感じなので大丈夫そう。
で、クリスの方は……
「……えーと、無理しなくても良いんだけど…… あ、頑張る? うん、程々にね?」
隠れてるタオルをめくってみたら、なんかあんまり見た事が無い感じになってた。
なんというか、怖いを通り越し過ぎてもはやヤケクソみたいになってる顔なんだけど。
頑張るって言うなら無理に止めはしないけど、いろんな意味で大丈夫なんだろうか。




