2208:気にせず進めよう。
「さて、今回の目的なのだが」
「なんか乗ってますけど良いんですか?」
「うむ、存分に楽しむと良い」
アリア様、本題に入るのは良いんだけど頭の上でラキが踊ってますよ。
まぁ別に良いって言うなら私もスルーするけどさ。
「実のところ、私も呼ばれた側でな」
「はい?」
ここ一応私の家なんだけど、私は何も知らないぞ。
「まぁ呼ばれたのはここではないのだが」
「え? あぁ、私も一緒に呼ばれてるって事ですか?」
「うむ」
うん、なんとなく大体察しはついたぞ。
これシャルロットさんの時と同じパターンだな?
「察しの通り、ジェイに招待を受けていてな。都合はどうかな?」
「知っての通り予定は何も無いので大丈夫です」
「うむ」
何も無いというか、有ったとしてもいつでも良い事が殆どというか。
お昼の市場とフミさんの所は例外だけど、絶対に行くって決まってる訳でもないしね。
というか昨日の今日で呼び出しを受けるのか。
ジェイさんが無駄にやる気を出してしまったのかな……?
いや別に無駄って訳じゃないだろうけどさ。
なんか方向性がおかしいってだけ……なんだけど、その「だけ」っていうポイントが大問題なんだよね。




