2204:一方的な攻撃をしかけよう。
モニカさんにお手伝いのお礼を言って立ち去るロシェさんに手を振って見送り、自分のお仕事を再開……
「すあまー、邪魔しちゃダメだよー」
なんかすあまちゃんがベンチで作業してたお姉さんに遊んでーって絡んでる。
君は今ごしゅじんさまと一緒に移動中でしょうに。
……そしてそれを見てるモニカさんもお仕事中なので我慢してくださいね。
いや、別にちょっとくらい合間に遊んでくれても構いはしないんだけどさ。
その間は置いてる瓶に入れてれば良いだけだし。
「よし、今日はこんなところかな?」
「そうですわね。それなりの量にはなったと思いますわ」
始める前にどれくらい有ったかは覚えてないけど、たぶん普段と同じ位は集められたと思う。
ちょいちょい気が散ってたとはいえ、それも大体いつもの事だし。
「お疲れ様でした」
「ありがとうございましたー。それじゃお礼のいつものやつを」
いつものやつこと【妖精吐息】をふーっとかけておく。
お礼でやってる事に対して、更に実に気持ちの籠ったお礼の言葉が返って来るのもいつもの事だな。
お、両手が塞がってるモニカさんの足下に召喚獣たちが突撃してる。
放り出す訳にもいかないし置こうにもしゃがめないので、自分からも可愛がりたいのにされるがままになってるな。
まぁそれはそれで幸せそうだから問題無いんだろう。
というかシルクとぴーちゃんは飛べるのになんで一緒に足下なんだ。
いや、別に良いんだけどさ。
……うん、クリスは無理しなくて良いからね。
適材適所ってやつだと思うよ。




