1775:いきなり誘われよう。
あれ、裏庭のドアが半開き……というかストッパーが挟んである。
という事はロシェさんが居るんだな。
いや、ドアがどうとか関係無く、やたら目立つ【妖精】の魔力で居る事は判るんだけどね。
ドアが開いてるんだったらシェラ達もこっちに来れた訳だけど、受付もある意味大事なお仕事だから頑張ってもらっておこう。
「おはよー」
「どもー」
ロシェさんの方も当然こっちに気付いてて、わざわざドアの近くまで挨拶に来てくれてた。
おはようって時間帯じゃない気もするけど、そこはどうでも良いのでスルーしよう。
ん、下の方からふにーとか細いご挨拶が。
ういろうちゃん……じゃないな。
汚れがよく目立っちゃいそうな、真っ白な仔猫がじっとこっちを見てる。
「新しい子呼んだんですね」
「うん。すあまちゃんだよ」
……ういろうちゃんとセットなんだろうか。
いや、似てるだけで別にそういう品ではないけどさ。
あ、ごろんって転がってお腹見せてきた。
「撫でてって事なんですかね」
「お近づきの印なんじゃない?」
「まぁ遠慮なく行かせてもらいますけど」
モフって良いって言うなら望む所なので、嫌がられない程度に全力で撫で回してあげよう。
……後で珠ちゃんに浮気者扱いされないかな。
まぁその時はその時で、頑張ってご機嫌を取るしかないか。




