表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/3570

16:魔法を確認しよう。

 珠にベンチに転がってもらってお腹によりかかる。ぬくい。


「さて、ああは言ったもののこれからどうするかなぁ」


 ボックスから金平糖を取り出し舐めつつ考える。



 そういえば、これからとか言う前に現時点で自分が出来る事すらちゃんと把握してないや。

 スキルの詳細もチュートリアルで「詳細画面が開ける」って確認しただけで殆ど見てなかった。


 妖精なりに戦う手段が【妖精魔法】とかにあるかもしれないし。そんな予感は全くしないけど。


 っていうか、もし有ったらなんでわざわざ別行動取ったんだよって話になってしまう。




 まぁそんな事考える暇があればさっさと見よう。


 とりあえず【妖精魔法】から。 風属性がメインだって言ってたっけ。


──────────────────────────────

 【妖精魔法】 Lv:1 INT:Lv*15 MND:Lv*5


 【蜜採取ミツバチ】 消費MP:10

  生きた状態の植物から蜜や樹液を生成する。

  使用するには対象に接近する必要がある。


  対象の状態が良いほど生成量は増える。

  対象の生命力を消費して生成する為、使い過ぎると枯れさせてしまう危険がある。


  攻撃に使用する場合、使用者のINTと対象のMNDを基準に成否と効果量を判定する。


 【大洪水デリュージュ】 基本消費MP:発動時100 持続1秒につき1

  使用者の手から凄まじい量の水を発射する。

  MPの追加消費により放水量、放水の形状、水温の調整が可能。


 【灼熱旋風スコーチングワールウインド】 基本消費MP:発動時100 持続1秒につき1

  使用者の手から焼け付く高温の暴風を生み出す。

  MPの追加消費により風量、風速、温度の調整が可能。


 【流星シューティングスター】 消費MP:200

  対象に向かって宇宙空間から隕石を呼び寄せる。


 【自爆ファイナルストライク】 消費HP:ALL 消費SP:ALL 消費MP:ALL

  使用者に直接、もしくは道具などにより間接的に触れている対象を巻き込み自爆する。

  発動には激痛を伴う。

  破壊力は消費したコストに応じて高くなる。

  なお、この魔法による爆風が対象以外に影響を及ぼすことは無い。

──────────────────────────────


 ……ツッコミ所しか無いじゃないか!



 まず最初に風属性がメインって話はどこ行った。

 

 【蜜採取ミツバチ】。効果はともかくそのルビはやめんか。

 攻撃に使用ってのは植物系の敵も居るってことかな?

 でもこれでちまちま生命力を削る余裕なんてあるのだろうか。


 んで次の二つ。

 名前がアレなのは諦めるとして、これ要するにただの水道とドライヤーでしょ。

 使ってみたら実は凄いって可能性もあるけど、私はもうこのゲームの【妖精】の扱いに期待してないぞ?


 次に【流星】。

 説明文だけ見たら終盤の魔法っぽいけど、Lv1魔法って事と消費MPからどう考えてもしょうもないオチがあるでしょ。


 最後に【自爆】。

 うん、もうなんて言ったらいいんだこれは。

 開発は妖精をなんだと思っているんだ……?



 前三つは使い道はありそうだ。

 でも【流星】と【自爆】は帰れ。

 【自爆】はもしかしたらお世話に……いや、なりたくはないなぁ……

 わざわざ激痛を伴うとか書いてるくらいだし。




 気を取り直して今度は【空間魔法】の確認だ。

 こっちは【妖精】関連じゃないからまともであると信じよう。


──────────────────────────────

 【空間魔法】 Lv:1 INT:Lv*4 MND:Lv*1


 【座標指定マーキング】 消費MP:100

  指定した座標を記録する。

  記録した座標を起点として他の魔法を起動することや、投射系の魔法やスキルの目標にすることが出来る。

  目視出来ない場所の指定は発動難度が急上昇する。


  絶対座標と相対座標、どちらも指定が可能。

  座標は十ヶ所まで記録でき、それ以降は指定した場合を除き古い物から消去される。


 【跳躍ショートテレポート】 消費MP:100~

  目視できる場所、もしくは【座標指定】で記録した場所へ転移する。

  転移先を意識せず使用した場合、十メートル以内のランダムな場所へ転移する。

  目視またはランダムで転移する場合、固体の障害物が存在している場所には転移しない。


  十メートル以上離れた場所に転移する場合、距離に応じてMPの消費量が増加する。

  他者に触れて使用することにより同時に移動する事も可能であるが、人数などに応じてMPの消費量が増加する。


 【追放テレポートアウェイ】 消費MP:100~

  指定した対象を目視できる場所、もしくは【座標指定】で記録した場所へ強制的に転移させる。

  転移先を意識せず使用した場合、十メートル以内のランダムな場所へ転移させる。

  目視またはランダムで転移させる場合、固体の障害物が存在している場所には転移しない。


  使用者の魔力と対象の抵抗力により成否の判定が行われる。

  起点から十メートル以上離れた場所に転移させる場合、距離に応じてMPの消費量が増加する。

  発動には対象から十メートル以内に居る必要がある。

──────────────────────────────


 まともだ。いや、それが普通なんだけど。


 高コストのスキルだけあって応用が効きそう。

 相対座標ってのは馬車とかの移動する物に使うのかな。


 とりあえず気になる事が一つ。

 「十メートル」っていうのが妖精仕様って事があり得るんだよな。普通のサイズの人から見たら一メートルみたいな。


 まぁその辺は追々解るか。

 どうせそうだろうと思っておくけどね。




 一応他のスキルも見ておこう。


──────────────────────────────

 【浮遊】 Lv:2 INT:Lv*6 DEX:Lv*2 AGI:Lv*10 VIT:Lv*2

  翅を使って飛行することが出来る。


  スキルのレベルが上がる事により以下の効果が現れる。

  ・最高速度の向上

  ・加減速性能の向上

  ・旋回性能の向上

  ・最高高度の向上

  ・飛行時に受ける風の影響の軽減

  ・消費MP量の軽減

──────────────────────────────


 あ、レベル上がってる。

 話してる間ずっと浮いてたからかな。


 ってかMP消費してたんだな……

 空腹の分にしては減ってる気がしてたけどこれのせいか。


 でもレベル上がると燃費も良くなるみたいだから余裕がある限り飛んで経験値を稼ぎたいな。

 少しだけ浮いておこう。モフモフから離れない程度に。



──────────────────────────────

 【吸精】 Lv:1 INT:Lv*15 MND:Lv*5

  接触した対象から精気を吸い取り使用者のMPを回復する。

  手や足などで使用することもできるが、口からの吸収に比べ回復効率が格段に落ちる。

  MPが完全に枯渇した生物に使用することも可能である。


  攻撃に使用する場合、使用者のINTと対象のMNDを基準に成否と効果量を判定する。

  なお、同意を得た対象に使用する場合には攻撃と判定されない。


  スキルのレベルが上がる事により以下の効果が現れる。

  ・吸収速度の向上

  ・吸収量に対するMP回復量の向上

──────────────────────────────


 ちゅるっと吸っただけで魔法職(お姉ちゃん)のMPが枯渇したのに、更に早くなるのか……


 枯渇した「生物」ってわざわざ書いてあるあたり、危なそうだな。

 HPやSPも吸われて干からびたりするんだろうか?



 【弓術】は別にいいかな。このサイズの矢が当たったからどうだって話だし。

 それにしても、妖精固有スキルのステータス上昇量がどれも異常だ。

 

 上位スキルっぽい【空間魔法】ですら合計で五点なのにその四倍って。

 【弓術】なんてDEX二点なのに。

 



 まぁステータスなんて関係なく触れたら一発で即死なんだけどね!


 ちくせう。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ