1560:見えない所を見ていこう。
よし、足も出来たし…… 顔は目を閉じたタイプのマネキンって感じで良いか。
流石に違和感が無いレベルで似せる様な技術は無いし、半端にリアルにしようとすると妙に不気味になりそうだし。
というか今の状態で顔までそっくりにしたら、自分の露出人形作ってる様なもんだよね。
体形が同じなのは別に珍しい事じゃ……いや、私の身長だとちょっと珍しくはあるけど、似た様なスタイルの人は居ない訳じゃないし。
いや、まぁそれなら先に服を作れば良いだけなんだけどね。
流石に手間がかかり過ぎるからやらないけど。
初期装備ならちょっと弄るだけだけど、水着じゃ裸と大差無いし。
……自分が着るかどうかだと大違いだけどね?
まぁそんな事は良いとして、残るは最大の問題点だ。
自分の翅……特に付け根なんて、まともに見た覚えが…… あ、いや、有ったな。
ちゃんと観察した訳じゃないけど、こないだ分身した時にチラチラ見えてたし。
それじゃ早速【蜃気楼】で隣に分身を出して、っと。
「増えた……」
「増えた……」
……いや、うん、増えたけどさ。
みんな揃って異口同音に呟かないでくれないかな。
まぁ周りはあんまり気にせずに体ごと横を向いて、自分の背中をよく見…… 服が邪魔だな。
でも流石にここで脱ぐのは……って思ったけど、訓練する時は服が傷まない様にって普通に脱いだりもしてたか。
今日は着たままだったけど。
ただこれ、シルクに手伝ってもらわないと、翅が有るから着直すのが大変なんだよね。
一人で着替えられる様になるべきなんだろうけど、練習もさせてもらえそうにないし。
まぁ今は翅の付け根が見たいだけだし、翅用の穴を少し拡げて覗けば済む話か。
……うおぉぅ。
あんまり触らない様にと服だけを摘まんで動かしてみたら、逆にすっごいくすぐったかった……
「自分に悪戯してるみたいな絵面ねぇ……」
ええい、うるさいぞそこのお姉さん。
自分でもちょっと思ったけど言わないでくれ。
大胆にむにっと触っちゃった方が、逆にくすぐったくないな。
変にうにうに揉んだりしなければだけど。
……あ、ここぐーっと押さえると気持ち良い。
いや、ツボを押してる場合じゃないな。
今は観察する時間だよ。




