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聖女を泣かせたと婚約破棄されましたが、精霊様が『※注釈』で嘘を暴いてますよ? ~元校閲ガールの公爵令嬢は、不実な二人の頭上に【真実】を強制表示させる~  作者: ちいもふ
第4章:【四校】偽りの聖域と、壊れた心の「再校」。――書き損じだらけの愛を、真実の筆跡で書き換えます。
20/29

※用途変更:その『不可侵の聖域』、今日からただの公道ですわ

 黄金のゲートを抜けた先は、ドロスト国との国境。本来なら騎士団が数日かけて進軍する距離を、私は一瞬で「スキップ」したことになる。


「……あら。あちらに見えるまがまが々しい光の壁は、何かしら?」


『主よ。あれはドロスト国が予言書の記述を用いて展開した「絶対不可侵の結界 (プロット・アーマー)」です。物理的な攻撃は一切通用せず、触れる者の存在を消去デリートします』


 国境を覆う、幾重もの魔法障壁。

 ――なるほど。私の瞳には、その結界にびっしりと書き込まれた「独りよがりな設定」が丸見えだった。



【※設定:ここより先はドロスト王国の聖域なり。許可なき者は歴史の泡と消えるべし】



(……まあ。ご大層な名前を付けていますが、要するに「他人の立ち入りを禁ずる」というだけの、センスのない拒絶文ですわね)


 私は歩みを止めず、愛用の万年筆を軽く横に一閃させた。



「――【※一括置換:聖域を『公道』に】」



 パリン、と。  



 世界が砕けるような音と共に、絶対不可侵のはずの結界が「なかったこと」に書き換えられ、ただの何もない平原へと姿を変えた。


『……素晴らしい。主様、今の結界、本来なら数千人の魔導師が一生をかけて維持する「確定事項」でしたのに。空間の文脈コンテクストを、ペン先一つで書き換えてしまわれるとは』


「ただの『プロット上の欠陥』を正しただけですわ。……さあ、次はドロスト王宮という名の『ゴミ捨て場』へ向かいましょうか」

 第20話、ご覧いただきありがとうございます!


 どれほど強固な「設定」で守られた壁であっても、リリアーヌ様の赤ペン一振りの前では、ただの「公道」にすぎませんでした。


 次回、第21話。

「※時間短縮:千の軍勢を相手にするほど、私の恋心スケジュールは暇ではありませんの」


 恋も仕事も「最短ルート」で片付けるリリアーヌ様の進撃。

 ぜひ【☆☆☆☆☆】の評価やブックマークで、彼女のペンにインクを補充して(応援して)いただけると嬉しいです!

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― 新着の感想 ―
あ~あ。大変な労力と時間を掛けた「結界」がペンの一振りで無かったことに(笑) この光景に腰を抜かすだけで済んでいる方は何人いらっしゃるのですか? 道路はちゃんと整備されてる?不必要な穴は埋まってる…
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