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料理嫌いの嫁を家で待ちながら、無職夫は今日も夕食を作る~幸せ手抜き料理  作者: だい


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第24話:すき焼きと白和えと切り干し大根サラダ

12月だというのに雨が降り、雪が解けた今日。

街は忙しさと、新年を迎える高揚に満ちている。


嫁子は仕事帰りに実家へ寄り、

お餅をもらってくるそうだ。


昔、子供たちがいた頃は鏡餅ももらっていて、

結構な量を抱えて帰ってきていた。


今は私と嫁子の二人だけ。

子供たちも、それぞれのパートナーと年越しをする。


家に鏡餅も飾らなくなり、

量はすっかり少なくなった。


それでも、変わらず搗いたお餅は美味しく、

毎年の楽しみだ。


さて、今日は何を作ろうか。

うーん、たまにはすき焼きが食べたい。


冷蔵庫をチェックする。

豚肉のコマとロースがある。


野菜も揃っているな。

玉ねぎと長ネギ、二種類を入れよう。


他には白菜、春菊、しいたけ、えのき。

焼き豆腐はないが、木綿豆腐がある。


結びしらたきもあるし、材料は十分だ。


北海道のすき焼きは、

ほぼ「肉鍋」で、あまり焼かない。


初めて一枚ずつ肉を焼くすき焼きを食べた時は、

正直カルチャーショックだった。


そして北海道のすき焼きは豚肉だ。

牛肉の家庭もあるが、九割は豚だろう。


東京にいた頃は驚かれたな。

別に貧乏というわけでもないのだが。


道民は、昔はあまり牛肉を好まなかったと思う。


タンもハツもモツも、全部豚。

しかも室蘭では「焼き鳥屋」で食べる。


今考えると意味がわからない(笑)。


北海道では「肉」と言えば圧倒的に豚。

次が鶏、その次が羊、牛はさらに後だった。


ブランド牛が出てくる前は、

乳牛ばかりだったからだろう。


それに、牛は身近で可愛かった。

だから食べづらい、という感覚もあった。


そんなことを考えているうちに、

すき焼き用の野菜と豆腐は切り終わった。


次は切り干し大根だ。

サラダ用に戻していく。


歯ごたえが残るくらいがいい。


戻している間に、木綿豆腐の水切り。

キッチンペーパーで包み、レンジで温める。


皿を乗せ、水が抜けるまで置いておく。


水が抜けたらボウルで潰す。

すり鉢じゃないのが、逆にちょうどいい。


豆腐半丁に、すりゴマと砂糖を大さじ一。

醤油と白だしで味を調える。


白和えの具は枝豆、コーン、人参だ。

冷凍食品と缶詰、作り置きの人参シリシリ(笑)。


水が出るので、混ぜるのは後にする。


次は切り干しサラダ。

戻した切り干しを一本かじる。


ポリポリ。

うん、ちょうどいい。


何度も手で押して、しっかり水を切る。

人参シリシリと、ほぐしたカニカマを加える。


マヨネーズ、ゴマドレッシング、醤油で和える。

切り干し大根サラダの完成だ。


あとは置いておけば、味が馴染む。


あとは嫁子が帰ってきて、仕上げるだけ。

寒くなってきたし、早く帰らないかな。


嫁子を待つこの時間は嫌いじゃない。

ご飯を出すと、いつも嬉しそうだから。


肉が大好きな嫁子は、

きっとすき焼きを喜ぶだろう。


そして、いつものセリフで帰宅した。


「ただいまー、おなか減りましたー」


「おかえり。お餅、味見しなかったの?」


「今日は、きな粉と納豆だけにしたの!」


二つ食べれば十分じゃないかな。

さて、夕飯の仕上げだ。


電気鍋を食卓に出してもらう。

牛脂で肉と玉ねぎを焼く。


割り下を入れて煮立て、

火の通りにくいものから入れていく。


煮ている間に白和えを仕上げる。

和え衣に、枝豆、コーン、人参を混ぜる。


すき焼きも煮えた。

春菊と長ネギを入れて完成だ。


今日はノンアルチューハイにしよう。


「嫁子、食べようか」


「いい匂いだね。いただきます」


久しぶりのすき焼きだ。

まずは春菊から。


この香りが昔から好きだ。

軽く火を通し、卵を絡めて一口。


ほろ苦さに甘じょっぱい割り下、

卵のまろやかさが合わさる。


やっぱり美味しい。


「久しぶりのすき焼き、どう?」


「美味しいねえ。やっぱり豚肉好き!」


白和えもいい箸休めだ。

枝豆とコーンは万能だな。


切り干しサラダもポリポリ楽しい。

最近は煮物より、こっちの方が多いかも。


ノンアルでも楽しい宴だ。


嫁子は肉を足してご満悦。

私はクタクタの春菊と玉ねぎ狙い。


卵を絡めて、ご飯に乗せる。

たまらない。


「パパ、今日は〆ないの?」


「今日は、これです」


さっき貰ってきたお餅を出す。


「柔らかいお餅をすき焼きに入れて、

卵に絡める。どうだい?」


「パパ、天才かよ!」


結果は、とても美味しゅうございました。

でも湯煎してからの方が良さそうだ。


満腹の嫁子にお茶を出す。


「今年も、残すは一日だね」


「最後のご飯、何にしよう?」


すき焼きの直後に、

もう大晦日の夕飯を考えている。


そんな嫁子が、やっぱり可愛いと思う私です。

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