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料理嫌いの嫁を家で待ちながら、無職夫は今日も夕食を作る~幸せ手抜き料理  作者: だい


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第17話:パスタを使った焼きラーメンと揚げない大学芋

「いってきまーす」


嫁子がいつものように仕事に出かける。


ここから夕方までは私が好きに使える時間。

私は料理は担当してるが、それ以外の家事は戦力外だ。


洗濯は片手片足で立ったまま干すのは難しい。

掃除は、掃除機のノズルを、奥まった場所に入れようとしてバランス崩して座り込んでしまい、立ち上がるのに30分以上かかり苦労してる所を見つかってから禁止になってしまった。

怪我でもすると、いろんな人に迷惑かけるのでやめた。


なので、自由時間にさせてもらってるのだが、片手ではゲームもできず、動画や小説読んだり、音楽聞いたりも毎日じゃ飽きる。

なにより、家庭や社会に参加している気がしないのだ。


だから、片手片足しか動かなくとも料理を始めた。


料理することに不安はあったし、実際危ない事も何度か。

包丁を使おうとして、滑って危うく手を切りそうだったり、片手で鍋を動かそうとするので、袖に引っかけて危なかったり、調味料をぶちまけたりで、なかなか酷かったと思う。


でも、嫁子は止めようとしないで背中を押してくれた。

包丁の代わりにハサミ使えばと言ってくれたり、コンロをIHにして服に火がつかないようにしたり、鍋を持ち手が引っ掛からないように外国製の物を買っても「パパが使いやすければいいよ」とだけだ。


きっと嫁子は、私が存在意義を失い、なんとか自らの価値を探していることに気が付いていたのだと思う。


一度聞いたときは


「いや、ゴハン作るの好きで美味しく作る人に任せた」


としか言わないが、きっと違う。

いや、ひょっとしたら本当に作りたくなかったのかな(笑)


いずれにしても、料理を作るのは楽しいし食べる顔見るのも喜びだ。

今日は何にしようかなあ……


何があるかなぁ、うーん、メンマがあるな。

作っておいた焼き豚と味玉もある。


こりゃラーメンかな?

あ、でも麺がラーメンサラダに使って足りないや。


どうしよう、乾麺でも良いからウドン麺でラーメン風にしようか。


うん?

2.2ミリの太いパスタあるな。


ふむ、これで中華麺のかわりにならないかな?


スープに入れないでTVで見た「焼きラーメン」なら行けそうだ。

初めてのメニューだけど、どうにかなるだろ。

これが「焼きラーメン」だと言えば、嫁子は喜んで食べるしね。


後はアッサリと、インスタントわかめスープでいいか。


ゴハンとしては、これに小ライスとキムチでもあればいいけど、

なんとなく寂しいよね。


うーん何があるかな?

お、サツマイモあるか、これでオヤツでも作るかな。


スイートポテトは面倒だし、大学芋は揚げるのが面倒。

ストーブでもあれば焼芋だけどねえ。


そうだなあ…、レンジでチンしてから少量の油で焼く大学芋にしよう。


じゃあ、大学芋だけは作っておくかな。

サツマイモを洗う、ハサミで切れるように細いものを買ってきている。


輪切りにしたら水にさらして置く間に、タレの準備を。

水飴3に醤油1で砂糖も少々。

内地のタレに比べると結構しょっぱくて甘いかも。


水を捨てて耐熱ボウルで5分~7分、この辺はお好みで。

軽く水気取ったら少量の油で揚げ焼きしていく。


カリッとしたらペーパーで残ってる油を拭き、タレを入れ絡める。

あとは黒ゴマ振って嫁子の大好きな「大学芋」の完成だ。

きっと喜ぶなぁ、玄米茶も用意しとくかな。


「ただいまー!今日のご飯はなんだろね~」


今日も元気に嫁子が帰ってきた。


「おかえりー、今日は焼きラーメンです!」


「焼きラーメン?なにそれ、楽しみ~」


「さ、手を洗ったりしておいで」


嫁子が洗面所に向かうと同時に、調理を始める。

まずはパスタを茹でていく。


このパスタは2.2ミリと太いせいもあり、かなり茹で時間が16分と長いのだが、あらかじめ水につけておいたので、そのまま火をつける。


湯が沸く間に、少量の鶏がらスープ作っておく。

焼き豚はスライス、味玉は半分カットでメンマと搾菜出しておく。


パスタはどうかな?

うーん、炒めるし少量のスープも入るから、芯は残すか。


ざるにあげてしっかり湯切りして置いておく。

フライパンに油とごま油を入れ、もやしと搾菜を炒めていく。

軽く火が通ったら麺を入れ、鶏がらスープを入れてさらに炒める。


塩コショウで軽く味付ける。

水分が減ったら焼き豚のタレを入れて焼いて、皿に盛る。


焼き豚、味玉、メンマに切り海苔のせて、TVの見よう見まねで作ってみた「焼きラーメン」の出来上がりだ。

味見ではおかしくないけど、適当だしどうなんだろ?w


わかめスープに小ライスとキムチも用意して嫁子を呼ぶ。

奴はゴハン見るのを楽しみにリビングではなく部屋で待ってるのだ。


「嫁子ー、出来たよー」


「おー、新作だねぇ、TVで見た奴だねぇ?」


「そうそう。TVに惑わされて、嫁子のこと言えないわw」


「では「「いただきます」」


さて、初めての料理は食べる時にドキドキするなあ。

味見はしてるんだけど、やっぱり一人前食べて初めて「油多かったかな」「量食べると塩気多かったなあ」とか気が付く事も多いんだよね。


焼きラーメンに箸を入れていく。

ふむ、持った感じはパスタとは思えないな。


おお!?

これはいいぞ、歯ごたえモッチリと腰があって味も馴染んでる。


本物の焼きラーメン食べたことないけど、頭の中でこの味付けで中華麺で作ったものよりも、このパスタのほうが合うと思える。


こりゃこのパスタはレギュラーとして常にストックしよう。

おそらくこのパスタは、焼きそばやチャンポンに使っても美味いはず。

もちろんナポリタンなんかも合いそう。


私がそんな風に、この麺についての妄想を膨らせてる間に、嫁子は食べ終わっていて、ゴハンを焼きラーメンの残った具材乗せて食べてた。


「美味しかったの?」


「美味しかったー!これさ、また作ってね!」


凄く嬉しそうな嫁子が可愛かったので、冷蔵庫の中から大学芋を出してあげた。


「わー、やったー、いただきます」


…歯がもげそうなほど固かったらしい。

大学芋って冷蔵庫に入れちゃだめだね。

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