表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
料理嫌いの嫁を家で待ちながら、無職夫は今日も夕食を作る~幸せ手抜き料理  作者: だい


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/34

第12話:手抜きドリアと室蘭焼き鳥

朝のコーヒーを飲んでるときに、唐突に嫁子が言った。


「今日はドリアが食べたいです!」


「いーよー、どっちにしても残ったシチューで、ドリアかグラタンかにする予定だったし。」


「あ、エビ入れたグラタンもいいなあ…、悩むところだけど今日はドリアの口になっちゃってるからドリアで!」


「了解だよ。他に何かいるかい?」


「おまかせで!」


 嫁は丸投げしてパートへと向かった。


 さて、どうするかなあ。

 ドリアは、昨日の残りのシチューを使って作るとして、副菜はどうしようかな。


 冷蔵庫をチェックする。


 うーん、これと言ったものが無いなあ。

 いつもの常備菜にベーコンやウィンナー系に野菜はキュウリくらいでピンとこない、珍しく茹でたジャガイモも無いしな。


 冷凍庫はいつもの肉類と枝豆に、貰ったけど食べ残して冷凍したカボチャか。

 カボチャ解凍してドリアが鶏肉だから豚バラ肉足して煮るかね。


 バラ肉とカボチャを解凍する。

 ハサミで肉を一口大に切っていき、カボチャが解凍されるのを待つ間にお湯を沸かしていく。

 カボチャ自体は元々煮物だから、バラ肉だけ煮てからカボチャを合わせたら良いだろと思っていたら問題発生。


 カボチャが、皮と実がバラバラになってしまった。

 これでは、肉入れても実が崩れて煮ものにならないな。


 予定変更だ。

 カボチャの実はスープにして、皮は俺がおやつにしよう。

 切っちゃったバラ肉は焼き鳥のタレで焼くか。

 もう少し追加でバラ肉解凍しよう。


 鍋にインスタントのポタージュスープと湯、カボチャの実を温めながらマッシャーで潰していく。

 潰れたら泡だて器で混ぜながら味を見る。


 うん、少し牛乳欲しいかな?

 塩コショウで味整えてカボチャのポタージュの出来上がりだ。


 あとは、ドリアもバラ肉も、嫁子が帰ってきてからだね。

 好きな小説でも読んで、嫁子を待ってるか。


 

そして夕方


「ただいまー、おなか減ったよ…」


「どうした、随分と腹ペコみたいだけども?」


「今日忙しくて、お稲荷さんしか食べれてないの」


「あら、じゃあ今日はすぐにご飯にしような」


 まずはドリアから作る。


 作ると言っても簡単だ。

 なにせ、基本は昨日のシチューなのだから。


 まず残ったシチューを温めていきます。

 温めている間に、ピザソース、業務スーパーのそぼろ、シュレッドチーズ、パン粉、乾燥バジルを用意して、少し深めの皿にご飯を入れる、皿は耐熱以外でもOK。


 本物のドリアみたいにガッツリ焼かないので極端に薄いとかじゃなければ大丈夫なんです。


 シチューが温まったら、ルーをなるべく具材よけて、ご飯の上からかけ、満遍なく混ぜます。


 混ぜおわったら残った具材を上からかけて、均して真ん中らへんに、ピザソースにそぼろを混ぜたものを、「ミラノ風ドリア」っぽくかけ、たっぷりのチーズをのせてから電子レンジへ。


 チーズがとけてきたら取り出して、パン粉とバジルを振ってトースターで焼き目がついたら「手抜きドリア」の出来上がりだ。


 さて、次は「室蘭焼き鳥」だ。

 タレはうちの親父謹製だ。


 親父は50年ほど前には室蘭で焼き鳥屋をやっていて、親父が作るタレはなかなか美味い。

 室蘭焼き鳥とは、焼き鳥と言いながらも豚肉を使うのだ。


 店により使う部位は違うが、店があった地区は工場の正門前。

 暑い工場で勤務した帰りによる場所だったので、みんなが塩分と油分を求めている地区で、そこの飲食店は「しょっぱく、甘く、脂っこい」のが正義だったので家の店は豚バラだ。


 なので、タレも脂っぽい肉に絡むように粘度が高いのだが、この親父の焼き鳥タレが万能で重宝する。


 店出していた時はよくいう「継ぎ足し」はしていなかったそう。


 親父曰く、タレの材料もったいないけど、継ぎ足しで油や炭の香りが足されることあっても、毎日作った方がスッキリして美味いと思うとから毎日新しいのを作っていたと言っていた。

 この辺りは店主の好みで正解はないと。


 ザラメと水あめ使ってるとは思うんだけど、べったりした甘さになって、親父タレの様なスッキリ感にならないんだよなあ。


 そんなこと思いながら、IHグリルパンで脂を落としながら、軽く塩コショウした豚バラ肉と乱切りの玉ねぎを焼いていく。


 火が通ったら、まず一回たれをつけて焼く焦げる寸前で再度タレに漬けて軽く焼いたら終了だ。

 これで串には刺さっていないが「室蘭焼き鳥」の出来上がりだ。


 ポタージュも温めて嫁子を呼ぶ。


「嫁子ー、出来たよおいで。」


「はーい。おお、焼き鳥もあるの?」


「うん、カボチャと煮ようと思ったら、思いのほかカボチャが煮崩れててさ。それでポタージュと焼き鳥なのさ。ドリアのお代わりも無いから、ご飯にのせて焼き鳥丼でもいいでしょ。」


「お義父さんのタレだよね?美味しそう!じゃあ食べよう」


「「いただきます」」


 嫁子はまずドリアから食べていく。


「やっぱりドリアは美味しいよね!どれどれポタージュは?お、以外に和風だねぇ、煮汁が和風だからかね」


 私もドリア食べてみる。

 うん、やっぱり普通に作るより、この簡単レシピが好きかも。

 この方がホワイトソースかけるより、ご飯だけの部分無いし。

 チーズも、レンジで温めて溶かしてから焼くので、普通のドリアを、オーブントースターで焼く時に出来るムラもない。


 それに、そぼろ混ぜたピザソースかけたのも正解。

 ミートソースやデミソースより簡単、しかも美味しい。


 ポタージュは和風テイストで悪くないなあ。

 焼き鳥もあるからちょうど良かったかもしれない。


 さて焼き鳥だけど、やっぱり旨いなあ。

 本当は炭焼きだと香りもつくし、脂も落ちるから良いんだけど、グリルパンでも十分美味しい。


 以外にタレの味とドリアの味もあっていて良い。

 ドリア食べ終わったら焼き鳥丼にして食べようかなあ。

 嫁子が言う。


「ねえ、ご飯って残ってたりは…」


「嫁子が焼き鳥丼にしたいだろうと多めに炊いておいたよ」


 小さな丼に、軽くご飯をよそってタレを掛けたら肉と玉ねぎを乗せて、からしを添える。

 室蘭焼き鳥は「豚肉、玉葱、からし」がデフォで塩味でもこの三つがそろってればOKだ。


 嫁子が嬉しそうに頬張っている、嫁子は「室蘭焼き鳥丼」や「帯広豚丼」のような豚肉をタレで焼いた丼が大好物なのだ。


 私も自分の分を作って食べ始める。

 うん、やっぱり豚バラの脂って美味しいよなあ。

 タレと合わさった肉に、からしを付けてご飯と一緒に食べると、とても幸せな味が広がる。


 今日は好きなドリア食べて、思いがけずに焼き鳥丼を食べて、満足したなあと、ボーっと玄米茶飲んでいると、嫁子も同じように放心状態でいた。


「美味しかったかい?」


「美味しかったー、今日は二つもご飯有って、お得な感じだよね。デザートやオヤツも二倍なの?」


 こんな、子供のような事を言い出す嫁の為に、次はデザートかオヤツを、二つにしてあげようかと思う私でした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ