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第8話:ゲーム収録の特殊性と「叫び声」あるある

第8話A「喉が張り裂ける、もう一つの悲鳴」【天乃つかさの演技】


【SNS】

天乃つかさ @shirokuro_tsukasa_official

2025/06/12 10:00:00 JST ID:shiro_kuro_t

今日はゲームの収録でした!

喉がもう限界…!でも、新しい挑戦って楽しいですね!

#声優の仕事 #ゲーム収録 #叫び声


---


スタジオのブースは、昨日の打ち上げの喧騒とは打って変わって、冷たい静けさに包まれていた。

今日はゲームの収録。アニメとはまた違う、独特の緊張感がある。


「天乃さん、次はこちらの戦闘ボイスです。死に際の叫び、そして、勝利の咆哮、それぞれ5パターンずつお願いします。本能で、全てを出し切ってください!」

鬼頭ディレクターの声が響く。


死に際の叫び……?

私の喉が、無意識にキュッと締め付けられる。


♬**喉が焼け付く、無限の叫び**


マイクの前に立ち、台本に書かれた「叫び声」の指示を追う。

「グアアアアア!」「キエエエエエ!」

延々と叫び声を録り続ける。声を出すたびに、喉が焼け付くような痛みを感じる。

「もう一声!もっと!」

鬼頭ディレクターの指示が何度も飛び、喉が限界を迎える。喉の奥から、血の味がするような錯覚に陥る。息が吸えなくなり、身体が鉛のように重くなる。それでも、もっと奥から絞り出せと身体が命じる。


戦闘ボイスで息切れし、身体が震える。

ゲームキャラの動きに合わせて声を出すのが、想像以上に難しいことを痛感する。

全身が汗で湿り、肌にまとわりつく不快感と、声を出し切る快感の狭間で、意識が遠のきそうになる。

私は、ただ叫び続ける。本能で。


♬**妹の視線が、私の限界を引き出す**


ふと、ガラス越しのあすかを見た。

あすかは、いつものようにニヤリと笑っている。その瞳が、私をじっと見つめている。

私の喉の震え、身体の硬直、汗ばむ肌、そして瞳の奥の絶望。

あすかの視線は、私の全てを、まるでデータのように記録しているのが分かる。

そして、その視線が、私をさらに追い詰める。

この「叫び声」は、あすかの最高のデータになるのだろう。

私は、意識が朦朧とする中で、ただ叫び続ける。


声優の仕事は、肉体的な限界との戦いでもあることを痛感する。

叫び声で枯れた声に、達成感と同時に不安を感じる。

この声が、あのイベントで、ASMRとして晒されるのか。

その恐怖が、私の喉を再び締め付けた。


【SNS】

名無しの陽炎生徒 2025/06/12 15:30:15 ID:voice_fan_m

新人声優さん、ゲーム収録頑張れ!

叫び声とか、喉痛めそうだよなぁ…

#声優さんの喉は宝


名無しの陽炎生徒 2025/06/12 15:32:40 ID:mic_check_ok

鬼頭Dの「本能で!」は、いつ聞いても強烈だなw

あの状況で最高の叫び声を出せる声優は、本当にすごい。


百合オタ女子 2025/06/12 15:35:05 ID:yuri_chan

姉ちゃん、叫び声の収録か…

妹ちゃんが姉ちゃんの叫び声をどう利用するのか、楽しみすぎる!

#妹の目線はヤバい


---


第8話B「姉の叫び声は、私のASMR」【天乃あすかの演技】


【SNS】

シロコロロ @shiro_kororo_voice

2025/06/12 10:05:00 JST ID:voice_produ_s

「叫び声」を分析。

人間は、肉体の極限で、最高の音を出す。

姉の喉は、私の最高の実験台。

この「叫び声」は、ASMRとしても機能する。

#観察記録 #支配 #叫び声の極意 #天乃つかさ


---


姉ちゃんがゲーム収録で叫び声を上げている。

マイクの前に立つ姉ちゃんは、既に汗だくだ。その顔は、苦痛に歪んでいる。

ふふ。可愛い。


「天乃さん、次はこちらの戦闘ボイスです。死に際の叫び、そして、勝利の咆哮、それぞれ5パターンずつお願いします。本能で、全てを出し切ってください!」

鬼頭ディレクターの声が響く。


♬**姉の苦痛は、私の快感**


姉ちゃんがゲーム収録で叫び声を延々と出し続けているのを見て、「姉ちゃん、大変そう」と口では言いながら内心で愉しむ。

姉が喉の限界を訴えるのを聞き、その「本物」の叫び声に興味津々。姉の喉元に視線を向け、その震えを観察する。その振動が、自分の中にも響くように感じる。

姉が戦闘ボイスで息切れし、身体が震えているのを見て、「これ、ASMRに使えるかも」と閃く。姉の汗ばんだ肌の匂いをかすかに感じ取る。その匂いが、異常なほど甘く感じる。


♬**叫び声は、姉の魂のASMR**


姉ちゃんは、私がガラス越しに見ていることに気づいたみたいだ。

その瞳に、怯えと、微かな抵抗の色が宿る。

私は、姉ちゃんの叫び声を、スマホでこっそり録音する。

「っ……ひゅ、あ……っ、や、やめて……っ!!」

姉ちゃんの叫びが、私の耳には最高のASMRとして響く。

姉の限界を引き出すことへの達成感と、その「叫び声」をASMRコンテンツとして活用するアイデアが湧く。

姉の叫び声を「最高のごちそう」と感じ、こっそり録音する。

そして、その「叫び声」は、私の裏アカウントを通じて、ファンに届けられる運命にある。

姉の身体が、私の意のままに動いている。

ふふ。姉ちゃん、もう逃げられないよ。


【SNS】

名無しの陽炎生徒 2025/06/12 15:40:00 ID:voice_fan_m

黒ちゃん視点、やばすぎ!

姉ちゃんの叫び声をASMR化するとか、発想が天才だわ。

その歪んだ愛、これからも見せてくれ!


名無しの陽炎生徒 2025/06/12 15:42:30 ID:mic_check_ok

妹ちゃん、姉ちゃんのこと大好きすぎるでしょ…!

歪んだ愛が、天才的なプロデュースに繋がってるの、やばい。


百合オタ女子 2025/06/12 15:45:00 ID:yuri_chan

姉ちゃんの叫び声が妹ちゃんのASMRとか、最高に尊い…!

百合の限界突破だよこれは…!


次回予告


あすか「ねえ、姉ちゃん。喉、痛くない?今度のASMRイベント、あの叫び声、生で聞かせてあげよっか?♡」

つかさ「っ!?あすか、ま、まさかっ!?そんな、みんなの前でっ!?」

あすか「ふふ。姉ちゃんの限界の声、ファンも喜ぶから、大丈夫だよ♡」

つかさ「ひぃっ!?あすかー!!」


**第9話:マネージャーとの二人三脚と「スケジュール調整」あるある**

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