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第6話:ASMR案件で耳元ささやき合戦

第6話A「耳元で溶ける、私じゃない声」【天乃つかさの演技】


【SNS】

天乃つかさ @shirokuro_tsukasa_official

2025/06/10 20:00:00 JST ID:shiro_kuro_t

今日はASMRの収録でした…!

耳元での囁き、緊張しましたけど、新しい挑戦で楽しかったです!

#ASMR #声優の仕事 #耳攻め


---


スタジオのブースは、いつもより静寂に包まれていた。

ヘッドホンを装着すると、外の音が遮断され、自分の鼓動だけが聞こえる。ドキドキ。

今日は「ASMRボイス」の収録案件。双子での指名だという。

耳元で囁く演技。私に、できるのだろうか。不安が胸をよぎる。


「天乃さんたち、次はこちらのセリフです。耳元で、甘く、そして……本能的に囁いてください。吐息も意識して」

鬼頭ディレクターの声が響く。

台本には、耳元で囁くための、ゾッとするほど生々しい台詞が並んでいた。

「ねえ、もっと聞かせて?」「ここ、感じてる?」。

体が硬直する。心臓がドクドクと高鳴る。鼓動が速くなる。


♬**妹の声が、私の耳朶を焼く**

先に妹のあすかがマイクに向かう。

あすかの艶っぽいウィスパー声が、ヘッドホン越しに私の耳に直接響く。

「んん…… もっと、奥まで……」

そのリアルさに、スタジオの空気が熱を帯びていくのを感じる。

あすかの息遣いが耳元をかすめ、ゾクリと背筋が震える。その刺激が、全身を駆け巡る。

思わず、息をのむ。身体が熱くなる。

あすかの囁きに、私自身が思わず赤面する。


「……うん、いいね! じゃあ次、天乃つかささん、お願いします」

私の番だ。マイクが、まるで私の秘密を暴こうとしているみたいに見える。

自分の声が、あすかのように甘く、艶っぽく出るだろうか。自信がない。


♬**私じゃない声が、耳元で溶ける**

私は、あすかを見つめた。

あすかは、ニヤリと笑っている。

その笑顔に、どこか支配されているような感覚に襲われる。

「ねえ、こっちに来てよ…」

台詞を、震える声で絞り出す。

自分の声が、私じゃないみたいに聞こえる。まるで誰かに憑依されたみたいだ。

あすかの艶っぽい囁きが、まだ耳に残っている。

まるで、あすかの声が、私の中で溶け出して、私の声と混ざり合っているみたいだ。

自分の吐息が熱く、耳まで赤くなるのを感じる。心臓がトクン、トクンと不規則に脈打つ。

「……ん、もっと…っ、あ…」

その言葉は、台本にあったのか、それとも私の本能から出たものなのか、もう分からない。頭がぼんやりする。

息が詰まる。ヒュッ。


収録後、あすかが私に近づいてきた。

「姉ちゃん…あんな声どこで覚えたの?」

そう詰問され、内心ドキリとする。

私の、新しい、私じゃない声。

その反応に、戸惑いを隠せない。


【SNS】

名無しの陽炎生徒 2025/06/10 20:15:30 ID:voice_fan_m

ASMR回キター!待ってました!

姉ちゃんの声、リアルすぎて耳が溶けた…

あれはもう演技じゃないだろ…


名無しの陽炎生徒 2025/06/10 20:17:45 ID:mic_check_ok

妹ちゃんのASMRも最高だったけど、姉ちゃんの純粋な反応がエグい…!

あの動揺する声が、逆にぶっ刺さるんだが…


百合オタ女子 2025/06/10 20:20:11 ID:yuri_chan

姉妹ASMRとか、公式が最大手すぎ…!

耳元で喘がれて、百合が限界突破した…!

妹ちゃんが姉ちゃんに囁いてる時、なんか支配してる感あって最高だった!


---


第6話B「姉の耳は、私の遊び場」【天乃あすかの演技】


【SNS】

シロコロロ @shiro_kororo_voice

2025/06/10 20:05:00 JST ID:voice_produ_s

「ASMR案件」を分析。

耳は、人間の無防備な急所。

そして、姉の耳は、私の最高の遊び場。

計画通り、姉の感情を支配する。

#観察記録 #支配 #ASMRの極意 #天乃つかさ


---


スタジオのブースは、静寂に包まれていた。

ヘッドホンを装着した姉ちゃんが、マイクの前に立っている。

今日の主役は、ASMR。私の得意分野だ。

そして、姉ちゃんの耳は、私の最高の遊び場になる。


「天乃さんたち、次はこちらのセリフです。耳元で、甘く、そして……本能的に囁いてください。吐息も意識して」

鬼頭ディレクターの声が響く。


ふふ、姉ちゃん、台本に書いてあるセリフを見て、顔を赤くしてるね。

可愛い。


♬**私の吐息が、姉を支配する**

先に私がマイクに向かう。

私の艶っぽいウィスパー声が、ヘッドホン越しに姉ちゃんの耳に直接響く。

「んん…… もっと、奥まで……」

姉ちゃんの息遣いが耳元をかすめ、ゾクリと背筋が震えるのが、ガラス越しにも分かる。その刺激が、全身を駆け巡る。

姉ちゃんの顔が、じわじわと赤くなる。

思わず、笑みがこぼれる。


「……うん、いいね! じゃあ次、天乃つかささん、お願いします」

私の囁きに、姉ちゃんは完全に支配されたみたいだ。フフン。


♬**姉の「純粋喘ぎ」は、私の独占欲**

姉ちゃんは、私を見つめた。

その瞳に、怯えと、微かな期待が混ざっているのが分かる。

「ねえ、こっちに来てよ…」

姉ちゃんが台詞を絞り出す。

その声は、かすれて、震えている。

まるで、私の言葉が、姉ちゃんの身体に直接響いているみたいだ。

姉ちゃんの甘い香りが、鼻腔をくすぐる。その熱っぽい吐息が、鼓膜を震わせ、身体の芯まで響く。

姉ちゃんの熱っぽい視線に、思わず身を固くする。その視線が、皮膚を焼き尽くすように感じる。

「……ん、もっと…っ、あ…」

姉ちゃんの声が、台本を超えて、本能的なものに変わっていく。

それを見て、私は思わず赤面してしまった。

私の得意分野で、姉ちゃんに逆転されたことに驚きを隠せない。

姉ちゃんの純粋すぎる喘ぎは、私の独占欲を最大限に刺激する。


収録後、私は姉ちゃんに近づいていった。

「姉ちゃん…あんな声どこで覚えたの?」

そう詰問すると、姉ちゃんは戸惑った顔で私を見た。

姉ちゃんの隠れた才能に魅了され、その声を独占したいという独占欲がさらに強まる。

これは、私だけの宝物。


【SNS】

名無しの陽炎生徒 2025/06/10 20:25:30 ID:voice_fan_m

黒ちゃん視点、最高すぎた…!

姉ちゃんの耳を遊び場にしてるとか、天才かよ!

その歪んだ愛、これからも見せてくれ!


名無しの陽炎生徒 2025/06/10 20:27:45 ID:mic_check_ok

姉ちゃんの反応を計算して、囁いてるの、ヤバすぎる。

妹ちゃんのプロデュース力、マジで尊敬する。


百合オタ女子 2025/06/10 20:30:11 ID:yuri_chan

黒ちゃんの愛が重すぎて、もはや恐怖すら感じる…!

でも、それが最高に尊い…!百合は深い…!


次回予告


あすか「ねえ、姉ちゃん。今度のイベント、キス演技、もっと激しくしちゃおっか?」

つかさ「っ!?あすか、ま、まさかっ!?そんな、みんなの前でっ!?」

あすか「ふふ。姉ちゃんの困った顔、ファンも喜ぶから、大丈夫だよ♡」

つかさ「ひぃっ!?あすかー!!」


第7話:アフレコ後の打ち上げと「先輩の説教」あるある

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