表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/74

第二十一話 ギルド任務を受ける?(3)

ココリは迷うことなく、ギルドの依頼を受けることに同意した。

ただし彼女ひとりでは古戦場の拠点まで行けないため、この任務は「特殊任務」──小隊ランクを問わず、ギルドが直接発布する緊急任務として、《ネクロ・グリッターズ》が引き受けることとなった。


ギルドの誠意は破格だった。

アイリたちの小隊は今後二年間、すべての手数料が免除され、装備をギルドに持ち込めば鑑定費用も一切不要。しかもこの特典は死者大陸にある冒険者ギルド全てで適用される。さらに今回の装備購入には二割引の優遇が付き、ギルドとしては完全な赤字取引であることは明らかだった。


任務の報酬も異例だ。最低限の救助と護送を成功させるだけで金貨五十枚と千ポイントの功績が与えられ、状況次第ではさらに上乗せされる。今回の侵攻事件はあまりに深刻で、すでにリッチモデレスさえ注目しているほどだ。そのため少しでも多くのネクロプリーストを呼び寄せるべく、あえて高額報酬を設定していた。


アイリは「より多くの人を救うため」と説き伏せ、ココリに装備を受け取らせて正式に仲間に迎え入れた。ただしココリ自身は手持ちの全財産を共有資金に差し出すことを譲らなかった。


資源管理はこれまでアイリが一手に引き受けてきた。ジルはそういったことに無頓着だからだ。だが仲間が増えた以上、今後は明確な分配が必要になる。アイリは管理に向いていないが、ジルがまるで駄目なので結局やるしかなかった。


装備の購入


ジルは最初に選んだ《獵魂斧》(金貨32枚)に加え、《藤蔓盾》(金貨23枚)と《裂紋骨盾》(金貨26枚)を購入。壊れかけた《白銀小盾》と重すぎる《五角大盾》を処分し、《獸骨強化軽甲セット》(金貨28枚)を装備することになった。


アイリは《破法者》(金貨72枚)を購入し、ココリの助言で《赤焰織袍》(金貨16枚)も手に入れた。ただ不思議なことに、彼女は最後まで魔法杖を買おうとせず、スコップを武器にすることに異様なまでのこだわりを見せた。それにはジルもココリも首を傾げるばかりだった。


ココリは《幽月亡霊》のフルセットを手に入れているため、新しい装備は不要。今後しばらくは装備更新の楽しみとは無縁だろう。


結果、総額は197枚金貨──全財産のほぼ半分に相当した。

だが二割引きの優待と端数の切り捨てにより、実際の支払いは157枚金貨。さらに会長の鑑定料も免除され、通常等級の鑑定スクロール十枚がオマケとして付いてきた。


任務の難易度を考えれば、ギルドの誠意は間違いなく破格といえた。


魔法の方向性


アイリは「破滅」系統を選択した。火属性魔法の習得が必須であるため、《赤焰織袍》を推奨したのもココリだった。


安寧の町で学べる必修魔法は以下の五種。


獻祭サクリファイス》(3級)(暗属性)

・指定した敵に「獻祭」状態を付与。術者が与える三級以上の魔法ダメージでデスエッセンス生成。

・解除不可/持続60分/瞬発/CT1秒

・獻祭Lv3:デスエッセンス100

・獻祭Lv4:デスエッセンス300

・獻祭(高級):デスエッセンス500


焚燒フレイムバースト》(3級)(火属性)

・単体に火炎の竜巻を放つ。命中でデスエッセンス7個生成、撃破時15個確定。

(発射速度が遅く回避されやすい)


爆炎箭エクスプロージョンアロー》(3級)(火属性)

・高速の炎の矢。命中でデスエッセンス10個生成、撃破時20個確定。


強化暗影箭エンハンス・シャドウアロー》(3級)(暗属性)

・高速の暗影矢。命中でデスエッセンス10個生成、撃破時20個確定。


腐蝕術コラプション》(3級)(暗属性)

・小範囲の敵に腐蝕効果。体力・精神力を毎秒削り、行動を妨害。持続10秒。腐蝕ダメージによりデスエッセンスが発生することもある。


本来なら他にも学ぶべき魔法は多い。だが費用はあまりに高額だ。これだけで八十枚金貨を要する。四級魔法ともなれば、さらに莫大なコストがかかるのは明らかだ。


四級以上の破滅系魔法は魂力だけでなくデスエッセンスを消費する。十分に蓄えてから戦闘に挑めば開幕で敵を粉砕する火力を叩き出せる。だが失敗すれば持久戦に持ち込まれ、三級以下の魔法でコツコツとデスエッセンスを溜め直さねばならない。仲間の支援がなければ危機的状況に陥るだろう。


しかしアイリにはジルとココリがいる。空白の時間を支える仲間がいれば問題ない。自分は近接戦闘もそこそこできる。破滅系が不得手とする「移動戦」さえカバーできると考えていた。


「デスエッセンスを限界まで溜めて……《死息精製》で一気にチャージ。強敵が出たら最大火力をぶつける!」


想像するだけで、アイリの頬は自然とほころんだ。

仕事が相変わらず忙しい中で、まさかの一週間もひどい風邪をひいてしまいまして……

重度の副鼻腔炎で視力にまで影響が出て、文字が少しぼやけて見えるという最悪の状態でした。

めちゃくちゃ悲惨だったんですが、今日になってようやく大分回復してきた感じです。

とはいえ、これまでにかかった副鼻腔炎と比べると、今回はまだ軽い方だったのかもしれません。(喜ぶべきかも?)


* * *


さて、物語の方は、ようやくこのあたりの設定が一通り整ってきました。

設定を埋める作業って本当に地味だし、妙にしんどい上に、後で整合性が取れなかったらどうしようって不安になるんですよね。

まあ、もし後で矛盾が出たら……また全部修正するしかないですね(ははは)。


アイリの装備とスキル強化も完了して、次はジルとココリの番です。

三人のチームがついに本格始動! 最初から全員女の子のパーティにするつもりだったので、この形に落ち着けたのは嬉しい限りです。

……ちなみに、あの骸骨たちの仲間たちですが……彼らに性別って、あるんでしょうかね?(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ