本格ファンタジーについて…素人なりに語ってやる!
『本格ファンタジーってナニ!?』ライトノベルが登場して以来…。度々(たびたび)議題によく挙がる。じゃあ本格でないファンタジーってナニ!?
そんな疑問も生まれてくる。だから、考えてみた。素人だけに深く掘っても、意味が分からなくなるので軽く……いや、ライトに掘り下げてみた。
『本格ファンタジーなんて呼ぶな、ヘビーファンタジーと呼ぼう!』
以前、Twitter(X)で、そんなツイートをした。
Twitter(X)界隈で論争になっていたからだ。
※ライトノベル(※広義の意味でライト・ファンタジー全般をさす)のせいで、本格ファンタジーが衰退したとか…。
ライトノベルは本格ファンタジーより程度が低いとか…。
著名なラノベ作家も何人もツイートしたから、トレンドに何度も挙がっていた。
ライトとは【軽い】と云う意味だから…。
程度が低いと思われても仕方が無い。
そうやって一連のツイートを読みながら、思い出した。
20年前。
『これは【おやつ】です!』
と、自分の作品を手に言っていたラノベ作家もいた。
さらにその後…。
『太宰治を読め、もっと肉を食え!』
と、受講しに来た作家志望者に発破を掛けていた。
つまり…。
ライトノベルは〘お菓子〙文学(古典)は〘肉料理〙
(なるほど…でも、もっと分かりやすい言い方はないか?)
と、思ったとき。
【ライト(軽い)の反対はヘビー(重い)】
そんな発想が浮かんだ。
だから本格ファンタジーは〘ヘビーファンタジー〙と読んだ方が良い。
じゃあ、どんな作品が〘ヘビーファンタジー〙なのか?
その定義は何なのか?
勝手に考えてみた。
結論を言えば…。
【ヘビーファンタジーの主人公は世界観そのもの】
世界設定に粗が無い。
または少ない作品が当てはまる。
そんな作品って何だろう?
真っ先に浮かんだのは【指輪物語】
これは文句無しヘビーファンタジー。
次に浮かんだのは【ナルニア国物語】
指輪物語と比べと、やや下がる。
それじゃ【ハリー・ポッター】は……!?
ヘビーって感じではないけど…う〜〜ん。
ヘビーファンタジーかな。
ゲームなら【ダークソウル・シリーズ】
ドラクエは違うような気がする。
漫画だと【ベルセルク】
いや…ベルセルクは世界そのものが重いから…。
カテゴリーが違うな。
日本の小説だと【グイン・サーガ】【蜃気楼帝国】
グイン・サーガは有名だから知ってる人も多い。
全100巻と銘打った〘栗本薫〙の代表作。
結局、100巻で収まらなくなり。
栗本薫が亡くなったあとも、他の作家達が完結させるべく、バトンを繋いでいる。
【蜃気楼帝国】の方は知らない人が殆どだろう。
しかし、ゲーム〘サクラ大戦〙と聞けば、ピンと来る人も多いと思う。
サクラ大戦を作った会社が、最初に企画した作品。
それが【蜃気楼帝国】である。
全50巻。
砂の世界の物語。
世界設定がとても緻密で、埋もれさせるには勿体無い。
そのため、第一部のみ、5巻までが小説化されている。
まさに世界観そのものが主人公だ。
自分の中では隠れた名作だと思っている。
ここまで述べると…。
『グループSNEが創った〘フォーセリア〙を舞台にした作品は?』
と、疑問に思えて来た。
〘フォーセリア〙はライト・ファンタジーのために創られた世界だと思っている。
作品群も、世界観を全面的に押し出した作品は少ないだろう。
【ロードス島戦記】や【クリスタニア・シリーズ】は、微妙だが、ライト・ファンタジーだ。
ここまで述べると、ライトかヘビーか?
簡単には分けれない。
しかし、〘本格〙と〘ライト〙だと、どうしても分け方としては、不適切だろう。
ファンタジー小説の中でカテゴリーが違うだけで、上下関係は無い。
先に述べた【お菓子】と【肉料理】の例えは合っている。
やはり、カテゴリーが違う。
あとは【濃い】か【薄い】か……だから。
濃い話を読まなければ、濃い話は書けない。
濃い話が書けなければ、薄い話も書けない。
あとは上手い下手の違いになるだろう。
何だか纏まってるようで纏って無いような…。
そんなエッセイになってしまった。
【本格ファンタジー認定!】
みたいなのが出来れば…。
もっと議論は盛り上がるだろう。
【本格ファンタジー論争】は、この先もTwitter(X)内で、度々(たびたび)話題になる事だろう。
もうしばらくは楽しめそうだ。