衝撃のある男②
一瞬の出来事だった。奈桜さんが手を前に出しただけで半分以上の人が倒れている。僕にはこの状況が飲み込めなかった。
「この町NO.2が、てめぇら雑魚に負けるわけねぇだろ」
さっきまでと口調が変わり荒々しくなった。
リーダーっぽい人も驚いている。さっきまで弱そうだった奴に半分以上倒され、恐怖感を与えられたからだ。
「大人しく捕まれば酷いことはしねぇ、どうする?」
声は低く怖いが優しい質問をする。
「調子乗ってんじゃねぇぞ!!」
一斉に奈桜に襲いかかる。
「あぁそうかよ。なら、全員死ね」
「衝撃波」
刹那、呼吸をする間もなくそこにいた人達が倒れた。
「よし、このリーダーっぽい人を持ち帰るぞ」
そういうと抱えながら歩き出した。
マジ、あの人なんなんだろう。
案内所に帰る時2つの疑問があり聞いてみた。
「あのー…さっきのNO.2と異能力ってなんですか?」
よっぽど、おどおどしていたのか声が震えていた。
「あーそれね、異能力はまた今度説明するよ。それとNO.2はこの町の人達が勝手に強さのランキングをつけただけ。」
「へー。それでNO.1は誰なんですか?」
露骨に嫌な顔をされた。
「それ聞く?」
よっぽど嫌だったのか。しかし答えてくれた。
「1位は回羅川だよ。」
やっぱりバンビ様は強いらしい。
「ちなみに3位は音楽家だ。3位より下は作ってない」
「音楽家?名前はないんですか?」
「んーそれは回羅川しか知らないんだよ何故か。噂によると年中寝ているらしい。」
そんなふざけた話は信じたくないが、さっきの奈桜さんを見たら信じるしかなかった。
案内所に着いた。
「喜田、今夜の収穫だ」
そう言うと抱えた人を見せる。
先程までの疲れが嘘のように元気になった喜田さん
「よーし、私も仕事しますか」
その人を抱えながら、階段で地下に行く。
「何しに行くんですか?」
そうすると怯えた顔で
「知らない方が身のためだよ」
この案内所は本当に不思議なことしかない。